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Depend on you — 田村直美 [音楽]

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Tenpack riverside Rockn’ roll Bandを聴く。
田村直美のヴォーカルによるバンドで、メンバーは土橋安騎夫、石川俊介、長谷川浩二、野村義男。《Tenpack 4》というアルバムはカヴァー・アルバムで、それに収録されている曲のなかから浜崎あゆみの〈Depend on you〉がオフィシャルのYouTubeにあげられている。2019年9月3日・マイナビBLITZ赤坂と記されているが、実はこれ、知りませんでした。

このメンバーについてわざわざ紹介するのもどうかと思うのだが一応書いておくと、土橋安騎夫=レベッカ、石川俊介=聖飢魔II、長谷川浩二=THE ALFEEのサポートドラマー、野村義男=たのきんトリオ (コラコラ) ですね。

PEARLはもともとは田村直美を含めたバンドであったが、私にとってのPEARLは1997年頃に田村直美をヴォーカルをメインとするために結成された臨時急造バンドである。そのことは以前の記事に書いたのだが (→2018年02月01日ブログ)、そのときにリンクしたライヴ映像とは別に、渋谷公会堂の動画があるはずだと、ふと思いついて探してみたのである。そうしたら渋谷公会堂のライヴ映像も見つけたのだが、それとともにもっと最近のTenpackの映像があるのを発見したのである。
ついでにこのときのPEARLのメンバーを列記しておくと、田村直美、北島健二、トニー・フランクリン、カーマイン・アピスの4人である。私の感覚でいえば、もう、とんでもないメンバーである。

〈Depend on you〉はおそろしく声が出ていて、野村義男のギターもさすがオリジナル・ギタリストで当時を彷彿とさせるし、リズムが前に来ていて、むしろ今のほうが良いかもしれない。
さらにTenpack riverside Rockn’ roll Bandのダイジェスト的な動画とBLITZでのTM Networkのカヴァーもあったのでリンクしておくことにする。

tenpack_live2014_210415.jpg
Tenpack riverside Rockn’ roll Band, 2014


Tenpack riverside Rockn’ roll Band 4
(MITギャザリング)
Tenpack riverside rock'n roll band 4




sho-ta with Tenpack riverside Rockn’ roll Band LIVE!
(アトス・インターナショナル)
SHO-TA with Ten pack Riverside Rock'n roll Band LIVE! feat. 田村




Tenpack riverside Rockn' roll Band/Depend on you
マイナビBLITZ赤坂 2019.09.03
https://www.youtube.com/watch?v=-eANQ4Fy2Qc

Tenpack riverside Rockn' roll Bandダイジェスト
https://www.youtube.com/watch?v=LAS6ItQ5dj8

Tenpack riverside Rockn' roll Band/Get Wild
https://www.youtube.com/watch?v=qz82dSoAwrs

PEARL/虚ろなリアル
live 1997年頃
https://www.youtube.com/watch?v=GQHKpxpg2kg

PEARL/虚ろなリアル
渋谷公会堂 1997.04.10
https://www.youtube.com/watch?v=xiQ_gLscxUQ
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末尾ルコ(アルベール)

Tenpack riverside Rockn’ roll Band、視聴させていただきました。「Depend on you」は浜崎あゆみの曲なのですね。
浜崎あゆみは当然ながらよく耳にはしていましたが、積極的に聴いたことは一度もなく、声質が今一つしっくり来ないというのが今のところわたしにとっては大きいですが、やはりあれだけ売れただけのものはあるのでしょうね。
野村義男はそれこそたのきんトリオ時代に「ロックギタリストになる!」的なアクションを起こし、確か「グッバイ」とかいうバンドを結成しましたよね。当時既に「ロックである自分」にやたらな誇り(笑)を持っていたわたしは、(アイドルが何言ってやんでえ!)と失笑たものですが、その後幾歳月(笑)、野村義男、ギタリストとしてやり切ってますね。すごいです。
そう言えば、この前の「歌の上手い歌手」のランキング作る番組で、選ぶのは声楽家たちだったのですが、デーモン閣下も高評価でした。デーモン小暮がいつの間にかデーモン閣下になっていたという不思議さはありますが(笑)、この方もお上手なんですね。

今回視聴してて感じたのは、ギター中心の音の心地よさとカッコよさです。渋谷陽一がいつも「ギターロックの劣勢」について語っていますけれど、やっぱカッコいいですよね。この野村義男もカッコいい。
と言いますか、最近毎日のようにB’zを視聴していて、母に視聴してもらったらすっかり気に入ってしまいましてね(笑)、BOØWYも視聴してもらったんですが、B’zの方をずっと気に入っちゃいまして、特に稲葉浩志のヴォーカルなんですが、わたし自身彼らが活躍していたころは洋楽ばかりだったんで、新鮮に視聴してるんです。で、ギターロックっていいなあと再認識。
「Depend on you」は浜崎あゆみの曲ということでJ POPの雰囲気濃厚ですが、それでもギターサウンドの心地よさを愉しませていただきました。
田村直美の伸びのあるヴォーカルももちろん素敵。

・・・

JAPANはデビュー当時、確か『ミュージックライフ』や『音楽専科』などでいち早く多く取り上げられていた記憶があります。初期はちょっとイロモノ的アイドルバンドのイメージだったのですが、よもや真のデカダンを体現するとは想像してませんでした。『音楽専科』だったかな、デヴィッド・シルヴィアンやミック・カーン、そして坂本龍一らを登場人物としてギャグ漫画が連載されていて、けっこう好きでした。
彼らにとって坂本龍一との出会いは大きかったのだと思うのですが、でも初期から才能は見せていたのですよね。
それにつけても、クイーン、チープ・トリック、JAPANは日本でいち早く人気に火がついてというのがすごいですよね。そんな風潮も今は昔という感じではありますが。

MISIAは確かにここ数年、やたらリスペクトされるようになりましたね。売れる売れないとか人気あるなしとか、そういう思考とは一線を画した活動を続けているところがこのところの高評価に繋がっているのかなとも感じています。


>澁澤龍彦、塚本邦雄の後裔

へえ~、それはすごいです。それにしても澁澤の泉鏡花ですか。それはぜひ手にしたいです。泉鏡花も日常的に愉しんでいたい作家の一人です。

>クラシック曲を編曲したということが話題だったのでしょうか?

わたしもリアルタイムではないのでよくわかりませんが、どうなんでしょうね、日本人に分かりやすい音楽性だったのだとは思います。

>全体としてすごく和風

翻訳の難しさですね。
岩波の『テス』だったと思いますが、登場人物の台詞に日本語の方言を使ってまして、正直(う~~~ん)ではありました。でも標準語でっていうわけにもいかないだろうし、難しいですね。RUKO

by 末尾ルコ(アルベール) (2021-04-15 05:39) 

mk1sp

(1987年のSHO-TAと)田村直美さん、ぜんぜん変わっていなくて、驚きですね。
当時「One Step」という曲が好きで、ステカセでリピート再生していました。
Youtube映像を久しぶりに聴いて、鳥肌立ちました。
https://youtu.be/3scQCbJ3Hns
by mk1sp (2021-04-15 21:11) 

lequiche

>> 末尾ルコ(アルベール)様

田村直美はPEARLというロック・バンドのヴォーカルとして
デビューしました。
PEARLはもちろん、ジャニス・ジョプリンの
アルバムタイトルからとられたネーミングです。
しかしPEARLはそんなに売れなくて、
メンバーが脱退し自然消滅のようなかたちになってしまいます。
そこで彼女はソロとなり、主にアニソンで一時代を築きます。
1997年に再結成したPEARLは再びロックをという意向で
PEARLという看板だけを借りて、
実際には田村直美ひとりだけのPEARLなのですが、
このメンバーは一種のドリームバンドといえると思います。
特にカーマイン・アピスって……。驚きました。
そしてこの音が田村が本来目指していた音なのだと気づきました。
〈虚ろなリアル〉はそれまでの彼女の無念さの上に
作り上げられた曲なのです。

野村義男はたのきんトリオでデビューしましたが、
3人の中では3番手で一番地味な存在でした。
でも彼はギターを弾くことがとても好きだったのです。
紆余曲折を経て浜崎あゆみの楽曲でギターを弾くようになりました。
田村直美と同様に、それまで幾つもの苦悶があったのだと思います。
でも彼は愚痴とか不満とか、そういうことを言いません。
ギターの音がすべてなのです。

浜崎あゆみは1999年の《A Song for ××》が1stアルバムです。
それまでつまらないことをやらされていた浜崎を
avexが拾い上げて抜擢したのです。
彼女にはいろいろ毀誉褒貶がありますが、
特にこの1stアルバムはその歌唱も楽曲も
そしてプロデュース全体が非常に優れていると私は思います。
アルバムジャケットデザインひとつをとっても秀逸です。
〈Depend on you〉はこの中の収録曲です。
ちなみに1999年というのは特異な年で、
浜崎あゆみの《A Song for ××》が1999年1月発売、
椎名林檎の1st《無罪モラトリアム》が2月発売、
宇多田ヒカルの1st《First Love》が3月発売なのです。

田村直美が浜崎あゆみの曲をカヴァーして、
そのとき野村義男がギターを弾いているという構図は、
以上のことがすべて重なった意味合いを持っているのです。
涙無しには聞けない曲です。

クイーンもチープ・トリックもジャパンも
多分にBL的なテイストがありますね。
そういう傾向に対して日本人は敏感なのかもしれません。
羽生結弦の人気もそのルーツは同じです。

泉鏡花は選集なので、なぜ澁澤はこの作品を選択しなかったのか?
という疑問を山尾悠子は語っています。
そういうのを含めての解説なのです。

昔の日本の翻訳は今でいうなら超訳みたいなのがあって、
解釈に対する拙さもあったのでしょうが、
日本人にわかりやすく訳すという方法論があったようです。
あまり原文に沿い過ぎると日本語としてわかりにくいし、
でもあまりに超訳してしまうと翻訳ではなくなってしまうという
まさにそれがジレンマですね。
by lequiche (2021-04-17 02:16) 

lequiche

>> mk1sp 様

この映像の田村直美、若いですね。
観客席の様子も当時の雰囲気がよくわかります。
声はあいかわらずで、全然変わらないように聞こえます。
レベッカのNOKKOと田村直美は同い年ですが、
レベッカは売れてPEARLは売れなかったということが
かえってその後の田村直美の持続力と歌に対する気持ちを
増加させたように思います。
by lequiche (2021-04-17 02:16) 

Boss365

こんにちは。
ご無沙汰しています。「Tenpack riverside Rockn' roll Band/Depend on you」を視聴しましたが、心地良いサウンドです。あっと言う間に5分間が経過。田村直美さんのヴォーカル・歌唱力も素晴らしいですが、インストゥルメンタルだけの演奏も聴きたくなりました!?(=^・ェ・^=)
by Boss365 (2021-04-18 16:49) 

lequiche

>> Boss365 様

YouTubeをご覧いただきありがとうございます。
田村直美のCDは初期のPEARLからソロまで
ほとんど持っているのですが、
(97年のPEARLは予備と考えて2枚持っています)
最近ちょっと疎かにしていてこのテンパック・バンドを
知らないでいました。
バンドサウンドがとてもいいですね。
このメンバーなら当然ですが、
どうしてこんなバンドメンバーを集められるのかな?
とも思います。
それと一概には言えないかもしれませんが、
アニソン系の歌手は息が長いですし、
声質も健在なことが多いように感じます。

2つめのリンク動画のライヴのダイジェストで
レスポールを弾くよっちゃん、メチャメチャカッコイイです。
by lequiche (2021-04-18 18:02) 

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