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ローリング・ストーンズ the TAMI Show 1964など [音楽]

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Charlie Watts (relevantmagazine.comより)

ローリング・ストーンズはよくビートルズと比較されて語られるが、ビートルズの実質的な活動年数とストーンズのそれとはあまりにも違い過ぎていて、グループの持続時間ということだけで考えるとこれはちょっと別のものなのではないかと思ってしまう。

ストーンズのレコードを私に貸してくれたのはA君で、確かまだそんなに親しくなかったはずなのに簡単にLPを貸してくれたのだがそれがどのアルバムだったのか覚えていない。でも繰り返し聴いたことは覚えている。〈Mother’s Little Helper〉や〈Under My Thumb〉とか〈Take It or Leave It〉が好きでたぶん今でも歌えるので、貸してもらったうちの1枚は《Aftermath》だったような気がする。
なぜか私にレコードを貸してくれた友人は複数にいて、それは優しい友人が多かったからなのか、滅多にレコードなど買えなかった頃の私にはとてもラッキーな環境だったのかもしれない。
そしてA君はドラムを叩いていたのだが、だからといってチャーリー・ワッツが云々みたいな会話はしなかったような気がする。というより私は、まだストーンズのひとりひとりの名前もよくわからなかったからなのだと思う。
だからストーンズのレコードはほとんど持っていなくて、CDを買ったのはかなり最近になってからで、あ、この曲知ってる、と再確認してみたりしたのだった。それにストーンズはイギリス盤とアメリカ盤の収録曲が異なっていたりするようなのだが、そんなことも知らないでいた。だからリスナーとしてはかなり雑な聴き方しかしていないのだが、でもその程度が一般リスナーとしては標準なのではないかと思う。

ロックをやっている人は 「ロックはベースとドラムが肝心」 みたいなことをよく言うが、そんなことも最初は信じていなくて、そう言っている人を 「なんかカッコつけちゃって」 と思っていて、今振り返るとメチャメチャ恥ずかしい。
ただ、ドラマーってすごくオカズが多くて、延々とドラムソロやるみたいな人がうまいという評価をよくされるけれど、もちろんそういうドラマーっていうのはうまいんだろうけれどでもそんなに心惹かれることはなくて、地味に見えて堅実なんだけれどちゃんとリズムがキープされてる人のほうが私は好きだ。そしてチャーリー・ワッツはまさにそうしたドラマーだったのだと思う。

the TAMI Showというのは1964年の、まだごく若いストーンズが見られてとても好きです。この生き生きとした感じがイイ。でもそういう初期の頃から最近の演奏までずっと辿って行くと、年齢を重ねて老いて行くのはとても良いことなのだとあらためて思ってしまうのだ。


The Rolling Stones Live on the TAMI Show 1964
https://www.youtube.com/watch?v=cuCYEu8Cq0I

The Rolling Stones/Paint It Black
Live at Tokyo Dome 1990
https://www.youtube.com/watch?v=7Xw0480pdZ4

The Rolling Stones/Jumpin’ Jack Flash
live 2015
https://www.youtube.com/watch?v=_n0i6K8V2o0
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コメント 14

coco030705

こんにちは。
チャーリー・ワッツはとてもいいお顔をされていますね。美しい老人という感じです。

ローリングストーンズのことはほとんど知らないのですが、長くバンドを続けていますね。すごいバンドだなと思います。

「年齢を重ねて老いて行くのはとても良いことなのだ」と私も思います。
by coco030705 (2021-08-26 17:32) 

末尾ルコ(アルベール)

ビートルズが何十年も活動を持続するなんて想像もできないですね。そもそもそんなバンドではなかったのだと思います。
LPの貸し借り、やっておりました。それ以前にわたし、これみよがしに学校へただLPを持って行くこともよくありました。あの大きさ、あの存在感で、しかも(俺、ブリティッシュロックなんか聴いちゃってるんだぜ)と無言のアピールを試みていたという黒歴史。
でも中高生時代は黒歴史がほとんどですが。それが若気の何とやらですね。
ストーンズを自分で購入し始めたのは高校くらいだったと思います。順序をおおまかに振り返ってみますと、オリビア・ニュートン・ジョン→クイーン→レッド・ツェッペリン→ピンク・フロイド→ストラングラーズ、クラッシュ、ピストルズ→ストーンズ→PIL…という感じで、これらの中に他にもケイト・ブッシュとかリンダ・ロンシュタットとかいろいろあるんですが、ストーンズを買い始めたのは比較的遅かったです。もっぱらクイーンだったところ、初めてツェッペリンを買ったときは、大人の階段を一歩上がった気分になりました(笑)。

> 「ロックはベースとドラムが肝心」

まあロックですからそうしたことは言えるかもしれませんね。わたしもどちらかと言えば、ピンク・フロイドのロジャー・ウォーターズとかストラングラーズのジャン・ジャック・バーネルとか、ベーシストで好きな人多かったです。
ドラマーは洋楽誌では、コージーパウエルやロジャー・テイラーが人気投票上位でした。ロックの人気はどうしても見た目にもよること大ではありますね。
わたしはドラムソロにはあまり惹かれなかったと思います。

>ちゃんとリズムがキープされてる人のほうが私は好きだ。

わたしもそうです。チャーリー・ワッツ、残念なことでした。他のメンバーが元気なのかも気になります。



久々にカヒミ・カリィを視聴しましたが、確かにシティポップな感触はありますね。松尾レミとの関連性はいまだ謎ですが(笑)。RUKO

by 末尾ルコ(アルベール) (2021-08-26 18:49) 

TBM

ストーンズの最初に買ったLPが「Aftermath」でした。
再発盤ですが。LIVE映画を観に行って、最初の曲「Under My Thumb」のオリジナルが聴きたくて買ったように思います。
80年代初頭頃でしょうか。
よく聴いたアルバムです。
by TBM (2021-08-28 21:16) 

向日葵

ついこの間、D・ボウイが亡くなった、と聞いてー。
またストーンズのメンバーが。。
だんだん、そういう年になって行っているんですねぇぇ。。
by 向日葵 (2021-08-29 01:31) 

英ちゃん

Live at Tokyo Dome 1990
は、アリーナ席で見ましたよ(^_^;)
by 英ちゃん (2021-08-29 02:01) 

lequiche

>> coco030705 様

美しい老人、まさにその通りです。
彼の音楽性が容貌にあらわれているのでしょうね。
ストーンズはそのスタイルをずっと維持してきたバンドなので
彼の叩いてきたリズムは変わることなく
永遠に聴き継がれるのだと思います。
by lequiche (2021-08-29 19:36) 

lequiche

>> 末尾ルコ(アルベール)様

ビートルズは 「そんなバンドではなかった」 というのは至言です。
変容し続けるのがビートルズ、
一点にずっととどまっていたのがストーンズ、
双方のアルバムから受ける印象はそんな感じです。
ただ、だんだんと高度な音楽性を持つようになったビートルズは
つまりRubber Soul以降はもちろんすごいと思うのですが、
ブログ本文にリンクした1964年のタミー・ショーのストーンズや
ビートルズでしたら66年のミュンヘン・ライヴなどが
当時の音楽的混沌と斬新さが感じられて私は好きです。

あぁなるほど。これみよがしのアピールというのは
若気の至りなのかもしれませんが感覚としてよくわかります。
私はロックも聴いていましたが、
その頃買っていたレコードは主にクラシックで、
しかも今日ほどには一般的でないバロックだったので
それについて会話のできる人がほとんどいませんでした。
仕事に就いてしばらくしてからやっと
そういう話題ができる人を見つけました。

ロックは見た目というのもよくわかります。
ただ私はどうもそういう方向に行くのに躊躇する傾向が
あったみたいです。屈折していたのかもしれません。
ツェッペリンは最初に聴いたアルバムが
In Through the Out Doorでしたから遅いですね。

ロックというのはつまりR&Bがその根底にあるので、
しっかりとした骨太のリズムが必要というのは
色々と音楽を聴いているうちにだんだんわかってきました。
ジェームス・ブラウンとかマーヴィン・ゲイなどが
そうしたヒントになります。
最近、かなり古い日本のバンドなどを聴く機会があって
その頃のGS関係の音も聴いていたのですが、
上記の64年のタミー・ショーのストーンズと比較すると
もう全然、話にならないですね。
プロ野球と少年野球くらい違います。残念ながら。
逆にいえばそうした少年野球から始まって
日本の音楽も、よくここまで来たなぁという感慨があります。

ストーンズのツアーはスティーブ・ジョーダンのドラムスで
行われるとのことです。

カヒミ・カリィと松尾レミとの関連性は無いです。
たまたま同じアンケートに回答したというだけですので。(^^)
by lequiche (2021-08-29 19:36) 

lequiche

>> TBM 様

ライヴ映画というとLet’s Spend the Night Togetherでしょうか。
私はその映画は未見ですが、1983年頃というと
バンド内部の関係性があまりよくなかった頃ですね。
Aftermathは良いアルバムですね。
あと、Between the Buttonsも好きです。
by lequiche (2021-08-29 19:36) 

lequiche

>> 向日葵様

ほんの少し前のような気がしますが、
ボウイが亡くなってもう5年になります。
時間の経つのはあっという間です。
残念ですが人間はいつかきっと死ぬので、
仕方がないと思ってしまうことが多くなります。
by lequiche (2021-08-29 19:37) 

lequiche

>> 英ちゃん様

それはすごいですね。
1990年頃だと私はプリンスのライヴに行ったのが
今でも記憶に残っています。
by lequiche (2021-08-29 19:37) 

TBM

Let’s Spend the Night Togetherです。
ストーンズは90年代後半に大阪ドームで、
プリンスはたぶん90年に甲子園で観ています。
ずいぶん懐かしい感じですね。
by TBM (2021-08-29 21:03) 

lequiche

>> TBM 様

ストーンズもプリンスもライヴに行かれたんですね。
それは素晴らしいです。
私はチャンスがなくてストーンズのライヴは知りません。
プリンスはシーラ・Eがいた頃ですので
同じ年のライヴのように思います。
by lequiche (2021-08-30 02:00) 

U3

これでまたBOOKOFFなどでストーンズのCDが品切れになる恐れあり!
by U3 (2021-08-30 16:34) 

lequiche

> U3 様

そんなことが起こればいいんですが、
でもそれは無いですね。
最近の若年層は洋楽なんて聴きませんから。(笑)
by lequiche (2021-09-01 01:28) 

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