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YOASOBI 2021.12.04 武道館 [音楽]

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YOASOBIの武道館ライヴ第1日目を観た。
1時間45分あるが、あっという間である。使い古された形容であるが圧倒的なライヴである。最初のTV出演がNHK紅白歌合戦、最初の有観客ライヴが武道館というのはあらかじめ計画されたものであるとはいえ、なかなかない。

セットリストは以下の通りである。

あの夢をなぞって
大正浪漫
ハルジオン
三原色
もう少しだけ
ハルカ
たぶん
もしも命が描けたら
〈メンバー紹介〉
夜に駆ける
怪物
優しい彗星
Epilogue
ツバメ
群青

〈アンコール〉
ラブレター

バンドメンバー紹介後の〈夜に駆ける〉から〈怪物〉へと続く流れが圧巻。〈怪物〉という曲の切迫感は先日のUTライヴにおいてもそうだったが、このユニットにおいて特別な曲であるように思う。
マガジンハウスから『GINZA特別編集 THE YOASOBI MAGAZINE』というムックが出されているが、いままで謎だったYOASOBIのスタッフの紹介もされていて、やはりソニーミュージックが相当な力を入れていることがわかる。

Ayaseの書く曲はその全てにメランコリーがあり、繰り返す転調の中に切迫感と背中合わせの寂寥が、もっと端的にいえば悲しみが存在していて、この武道館ライヴでもそれがひしひしと伝わってきて胸が痛くなるほどだ。なぜ楽曲にこれだけの想いがこめられるのか、その悲しみの重さに慄然とする。

YOASOBIが楽曲を出し続けているまさにこの今の時にいられることの幸せを感じずにはいられない。そのメロディラインにはすでにAyase特有のいわばクリシェが存在していて、他の歌手に提供された楽曲でもその特徴からすぐにわかってしまう。

メディアも《THE BOOK 2》が発売されたが、品切れだった最初の《THE BOOK》も再プレスされている。同じ体裁のバインダー形式のパッケージになっているがすでに品薄なので、欲しいかたはお早めに。まだ定価で買えます。

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2021.12.04

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2021.12.05


YOASOBI/THE BOOK 2 (SMR)
【Amazon.co.jp限定】THE BOOK 2 (完全生産限定盤) (特製バインダー用オリジナルインデックス(Amazon.co.jp Ver.)付)




GINZA特別編集 THE YOASOBI MAGAZINE
(マガジンハウス)
GINZA特別編集 THE YOASOBI MAGAZINE (マガジンハウスムック)




夜遊び Nice to Meet You 2021.12.04 ライヴ全編
https://www.youtube.com/watch?v=gV3GNu7aKyI

夜遊び Nice to Meet You 2021.12.05 ライヴ全編
https://www.youtube.com/watch?v=n2K3IRrtuvI


YOASOBI Special Live in YouTube Music Weekend
from Nippon Budokan2012.12.04
怪物
https://www.youtube.com/watch?v=aLraQpv5S0U

YouTube Music Weekend
YOASOBI LIVE『NICE TO MEET YOU』
at Budokan Digest Movie
https://www.youtube.com/watch?v=2X-_pazg0UQ

12月04日・05日映像はすぐに観られなくなる可能性があるので、
観たいかたはお早めに。
オフィシャルのダイジェスト映像は12月05日である。
nice!(62)  コメント(6) 
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コメント 6

coco030705

こんにちは。
YOASOBIはこのごろTVによく出ていますね。
あの紅白歌合戦に出たときは、いったい誰?って感じでしたが。
武道館のコンサート、イクラさんの衣装が素敵です。
夜に駆ける、優しい彗星、群青は好きですが、他の曲をよく知らないので、これから学習します。
by coco030705 (2021-12-12 16:54) 

末尾ルコ(アルベール)

YOASOBI武道館ライブ、これは凄いですね。呆気にとられてしまいますね。(ちょっと視聴してみようかな)くらいに気持ちでしたが、大部分鑑賞してしまいました。ライブはやっぱりいいなあというのと、YOASOBIがここまでライブに強いとはという驚きとが交錯し続けました。
特に「怪物」!(一体これは何なんだ…)というくらい凄いです。繰り返し視聴したいですし、やはりライブでの凄みを強く感じました。
それとikuraのヴォーカル。これまたライブで大観衆を圧倒する迫力ですね。スタジオ音源だけではここまで感じてなかったんです。美術、ステージングも素晴らしいと思いました。
Ayaseのメランコリーに関しては、まだそうした要素を感じ取れるほど聴き込んでないわたしにとっては今後の課題としたいですが、彼の普段の喋り方、いかにもこだわりなく語るその奥に、実は非常に深い意識が常に流れているのではないかと、漠然と想像したりしています。
ともあれYOASOBI、その愉しみはどんどん巨大化しています。
あ、やまもとひかるのベースポジションがロックなのもよかったです。



安田成美の「パパを愛したように」、視聴させていただきました。お記事を拝読させていただいてから聴いたこともあり、ジェーン・バーキン的、セルジュ・ゲンズブール的は濃厚に感じましたです。
歌手としての安田成美といえば、わたしが初めて聴いたのが「風の谷のナウシカ」で、当時は(下手だなあ~)と笑ってたくらいなのですから、lequiche様のお話を伺っていて、いかに自分の鑑賞態度がいい加減だったか痛感しています。いわば自分の音楽鑑賞史がいろいろと覆るような感覚。しかしこれは古木きから新たな発見をさせていただく、快感を伴う感覚でもあります。
それにしても安田成美のアルバムでそれだけのクオリティ。安田成美自身にそれだけの自覚的芸術感覚があったのか、あるいは一流の音楽家にインスピレーションを与える存在だったのか。
そしてジェーン・バーキン。ブログ記事へもちょいちょい書いてますが、お世話になっているケアマネさんがバーキン大好きでよく話題になるので、このところわたしの心にもバーキンの比重が大きくなっています。
「Ex-fan des sixties」は今でもしょっちゅう聴いてるナンバーで、過去のお記事、興味深く拝読させていただきました。
実はわたしがジェーン・バーキンを初めて知ったのは『地中海殺人事件』という映画でして、さほど重要な作品ではないですが、バーキンのカリスマは強く感じました。
最近ジャック・ドワイヨンの『ラ・ピラート』いうけしからん(笑)映画を観ましたが、ますます(ジェーン・バーキンって何なんだ)という気持ちが膨らんでいます。 RUKO

by 末尾ルコ(アルベール) (2021-12-12 19:22) 

英ちゃん

YOASOBIの武道館ライヴは、テレビでチラッと見ました。
プロジェクションマッピングが凄いね(^_^;)
YOASOBIの曲は、PCで作ってるんだよね。
楽器が出来なくても曲が作れるのも凄いね(゚□゚)
by 英ちゃん (2021-12-12 23:52) 

lequiche

>> coco030705 様

YOASOBIのことを私が最初に記事にしたのは
2020年6月でしたが、すでにかなり出遅れていました。(^^)
ちょうどその頃から
各種メディアにも取り上げられるようになりましたね。

2人の衣裳はスタイリストがかなり先鋭的ですし、
マガジンハウスのファッション雑誌『GINZA』から
特別号も出ましたが (上の記事に追加リンクしました)、
ミュージシャンでこんなにファッション系の露出が多いのは
初めてではないかと思います。
上記ムックの表紙でikuraが着ているのはパコ・ラバンヌ、
Ayaseはアクネですが、何気ない3本のネックレスがミキモトです。
たぶんブラックパールですね。

楽曲は上記リンクの武道館で全曲演奏されていますから
おヒマなときにでもどうぞ。
by lequiche (2021-12-13 01:02) 

lequiche

>> 末尾ルコ(アルベール)様

はい。すごいです。
ありえないライヴです。
個人的な感想でいえばPerfumeを超えていますね。
どれだけお金がかかってるんだ? と思ってしまいますが。(笑)
おそらく 「YOASOBI組」 みたいなのがあって
優秀なスタッフが集結しているという感じです。
ただ、どうしてこの2人が選抜されたのかはまだ謎です。
それとAyaseさんもikuraさんも
「YOASOBIはプロジェクトであって、最終目標ではない」
と言っています。末恐ろしい2人です。
Ayaseさんは売れないバンドをやっていたという過去があり、
そのことに対する忸怩たる思いはあるのかもしれませんが、
これだけのコンポーズ能力があったというのは
本人もびっくりしているのかもしれません。
「非常に深い意識」 というのはまさにその通りです。
それだけは先天的に彼が持っている感覚のように見えます。
今の状態は後から後から作品が湧き出るという状態なので、
周囲は彼のこの才能を枯渇させないようにして欲しいです。
バンドの4人もそれぞれに素晴らしいですね。
やまもとひかるさんはファッション的に一番キマッてました。(^^)

安田成美、お聴きいただきありがとうございます。
ひとことで言うのならこのアルバムは
大貫妙子のプロデュース能力によるもので、奇蹟のアルバムです。
ナウシカはいやいや歌っていたけれど
gingerは意欲満々で歌っていたのではないかと思います。

バーキンのアルバムは全部持っているわけではないので、
Ex-fan des sixtiesもついこの前、購入しました。
なぜなら彼女に対してはゲンズブールを歌うための歌手
という見方をしていたのでしょうが
最初はそうだったかもしれないですけれど、
それだけではないということがだんだんわかってきました。

ラ・ピラートという映画は知りませんでしたが
俄然興味を持ってしまう内容のようですね。
by lequiche (2021-12-13 01:03) 

lequiche

>> 英ちゃん様

武道館ライヴはステージ床が液晶パネルでした。
そこにPVの画像やリアルタイムのステージが映し出される構造で、
とんでもない量の液晶がセッティングされたみたいです。
2日間のライヴで収益出るんでしょうか?(笑)

曲作りはAppleのDAWのLogicです。
楽器ができなくても作れないことはないですが、
Ayaseさんはクラシック音楽の素養もありますし、
かなり凝った作りをしているようです。
by lequiche (2021-12-13 01:04)