ミシェル・ビュトール『レペルトワール II』 [本]
大晦日の午後の駅の構内ではカートを引っぱっている人たちで混み合っていたのに、ハリー・ポッター展開催中のステーションギャラリーの前を通って外に出ると曇り空で、oazoの丸善は空いていた。しばらく書店に行かないでいると禁断症状が出てきて、欲しい本のあまりの多さに眩暈がしてしまう。でもそれを全部買うわけにはいかない。
めざす本がなくて、意外な本や買わなくてもよい本を買ってきてしまうので、だから永遠に欲しい本が買えないような気がする。
木村ユタカ著&監修の『Japanese City Pop Scrapbook』という本をずっと読んでいて、以前出した本の増補改訂版という内容なのだそうだが、なかなか中身が濃くて面白かったけれど少し疲れてしまった。シティ・ポップもキリがない。この本に触発されて書きたいこともあるけれど、まだ視点が定まらない。
それで偶然見つけた本はミシェル・ビュトールの『レペルトワール II』で、すでに1年前に『レペルトワール I』が刊行済み。知らなかった。主に評論集といってよいが、最初にいきなり 「長編小説と詩」 という章があって 「これだ」 と思ってしまうのは、今、マイブームが詩歌だからなのだ。でも吉増の新刊は買わない。だって……。
トミカの72がエリーゼなので思わず買ってしまう。そしたら『CG』2月号に131エミーラの小さな写真が載っていた。エリーゼと較べると大きいが、最後になってきれいな造形を出してきたなと見入ってしまう。
でも年末に手に入れた本でヒットなのは復刊された山尾悠子の歌集『角砂糖の日』で、暗い赤の表紙には、箔押しされた金の余りが少し散ってきらきらとしていて、白い貼函との対比が美しい。詩集もいいけど、詩集より歌集かなぁとも思う。
などと書いてしまっているうちに、もう2022年になってしまった。紅白はMISIAとの藤井風のデュエットでしたね。ということで2022年もよろしくお願い申し上げます。
木村ユタカ/Japanese City Pop Scrapbook
(シンコーミュージック)
谷山浩子/空の駅
https://www.youtube.com/watch?v=gi6Wzyv9ZUw
写真の谷山浩子が目に入りました、彼女の曲が好きで聞いています。
2ndアルバムの「ねこの森には帰れない」が、お気に入りですかね^^;
by kinkin (2022-01-02 04:49)
新年、おめでとうございます
本年も宜しくお願いします
by さる1号 (2022-01-02 08:14)
明けましておめでとうございます。昨年は大変お世話になりました。
今年もよろしくお願いします。
寒くて外出する気になれないですね。そんな中、箱根駅伝走っている
選手は寒くないのかと心配になります。
by kick_drive (2022-01-02 09:54)
oazoの丸善はまさに日本国内屈指の楽園ですね。母入院、そして現在自宅介護もありこのところ東京行ってないですが、また母と行きたいです。
東京へ行き始めた当初は新宿の紀伊國屋へ必ず行ってましたが、oazoを知ってからはもっぱらそちら。建物の雰囲気も、そして東京駅のあの周辺も好きです。まだあるのかな、一回のパニーニの店で腹ごしらえをしてから丸善に突入。高知のショボい書店が日常のわたしにはめくるめく夢の国。特に洋書のフロアで必ずフランス語書籍をいくつか購入する習慣でした。主にペーパーバックではありますが。でも凄い文学作品がペーパーバックで格安で手に入りますよね。
それにしても欲しい本は日本だけでも無数にあり、世界に目を向けるととてつもない数になるでしょうが、それらすべてを買うお金は(もちろん)なし、置くスペースも最早容易には作れず(これ、我が家の大きな問題なんです)、さらにじっくり読む時間も多くは取れないと、まさに愉悦と苦悩が同居した本との付き合いです。
「長編小説と詩」 という章ですか。おもしろそうですね。小説と詩は常に読んでますが、短歌、俳句などはこのところlequiche様のお記事に触発していただいて少しずつ、古典も含めて味わってます。とても心地いい時間を過ごせます。
『紅白』の藤井風は録画しといて後から観ましたが、今の日本では極めて稀な本物のカリスマ性と凄みを感じました。 RUKO
by 末尾ルコ(アルベール) (2022-01-02 10:27)
謹賀新年
明けましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。^^☆彡
私もkinkinさんと同じく 谷山浩子さんの文字が目に入っちゃいました。「ねこ森」「お早うございますの帽子屋さん」が好きですね。
私は本屋ってあまり行かないんですが CD-SHOPにしばらく行かないと禁断症状が出てしまうのです。^^;
by ゆうのすけ (2022-01-02 10:39)
>> kinkin 様
コメントありがとうございます。
初期のアルバムは初々しくてどれも良いですね。
あ、もちろん最近のも良いです。(^^)
《月光シアター》はジャケットが金子國義、
中身は尾崎翠へのオマージュと大変ゴージャスなアルバムに思えます。
by lequiche (2022-01-02 14:26)
>> さる1号様
新年のご挨拶ありがとうございます。
今年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
by lequiche (2022-01-02 14:29)
>> kick_drive 様
新年のご挨拶ありがとうございます。
あははは、そうですね。
でも走っているときはそんなに寒さは感じないのでは、
と思います。
by lequiche (2022-01-02 14:30)
>> 末尾ルコ(アルベール)様
パニーニの店はコロナの影響で無くなってしまったようです。
丸善もジュンク堂も同じ系列ですが、
やはり丸善のほうが風格がありますね。
oazoの店内の雰囲気はさすがに丸善ですが、
フランス書は日本橋店だった頃から較べると縮小されてしまいました。
ほとんどペーパーバックだけのしょぼい品揃えです。
洋書売場自体も日本橋店時代のほうが充実していました。
洋書は昔に較べると手に入れにくい状況にあります。
売れないんでしょうね。
話題の Les 75 feuillets et autres manuscrits inéditsさえ
置いてないんですから。
ビュトールの評論は短いのがたくさん入っていて
音楽関係の内容も含まれ、大変面白いです。
全5巻で毎年1冊ずつ出す予定だとのことです。
https://www.genki-shobou.co.jp/books/978-4-86488-212-5
短歌はこの前の記事、川野芽生のつづきです。
でも私はアララギとかには興味がないので
塚本邦雄のラインですね。
藤井風のあのピアノはすごいです。
MISIAとのデュオもおそらく数回合わせただけなんでしょうが、
余裕で弾いていましたし。
by lequiche (2022-01-02 14:32)
>> ゆうのすけ様
新年のご挨拶ありがとうございます。
谷山浩子、お好きなんですか。
私は以前の記事にも書きましたが《時の少女》です。
あの暗さが良いですね。
昔、コッキーポップという番組があって
元バニーズの輿石秀之が司会をしていましたが、
谷山浩子さんはヤマハ系なのでよく出演されていました。
最近はDAWで作ったアルバム《浩子の宅録》を
リリースされましたがジャケットがちょっと笑います。
by lequiche (2022-01-02 14:34)
谷山浩子という名前を発見して・・
昔 谷山浩子が好きでよく聞いてまた歌っていました。
そのころは山崎ハコとか女性シンガーが活躍してました。
谷山浩子の声がとても好きです。
「桜貝 耳に当てるとサヨナラの匂いがする」というフレーズが最も印象に残っています。
by きよたん (2022-01-02 14:52)
あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願い申し上げます。
谷山浩子さんが昔から好きで、携帯の待ち受けはかなり昔から「猫の森には帰れない」です。
by kou (2022-01-02 18:45)
A HAPPY NEW YEAR!
Hiroko Taniyama - Sora no eki ,とてもいい曲ですね、
声がきれいな方。それに歌詞がいいとおもいます。他の曲もYou Tubeで聴いてみます。
今年もブログ楽しみにしております。
by coco030705 (2022-01-02 19:35)
>> きよたん様
そうだったんですか。
谷山浩子というのはちょっとマニアックかな、
と思って何気ないふうにリンクしておいたのですが、
意外に反応が多くてびっくりしています。
〈桜貝〉はアルバム《鏡の中のあなたへ》の曲ですが
鏡の中のあなたというのは、つまりアリスのことですね。
谷山浩子の中でアリスは
猫と並んで重要なアイテムだと思います。
by lequiche (2022-01-02 23:53)
>> kou 様
新年のご挨拶ありがとうございます。
待ち受けにお使いになっているとは
かなりお好きなんですね。(^^)
《猫の森には帰れない》というアルバムタイトルは
フランソワーズ・アルディのアルバムの邦訳タイトル
《もう森へなんか行かない》へのリプライだと思います。
最初に知ったとき、お、やるな! って感じたのを覚えています。
by lequiche (2022-01-02 23:54)
>> coco030705 様
新年のご挨拶ありがとうございます。
谷山浩子さんはヤマハの秘蔵っ子でしたが、
今ではもはや重鎮です。重鎮という感じはしませんが。(笑)
それから当ブログのひとつ前の記事は
「今夜雨が止んだら — 土岐麻子」 なのですが、
〈ドア〉という曲がリンクしてあります。
お時間があるとき、是非、土岐麻子もお聴きになってみてください。
2011年で、坂本美雨と土岐麻子は
私にとってはベストトラックでした。
by lequiche (2022-01-02 23:55)
あけましておめでとうございます
今年もよろしくお願い致します
by (。・_・。)2k (2022-01-03 00:14)
明けましておめでとうございます。
佳いお正月をお迎えのことと思います。
本年も、何卒よろしくお願い致します。
by ネオ・アッキー (2022-01-03 00:37)
明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いします。
by tomi_tomi (2022-01-03 03:03)
>> (。・_・。)2k様
>> ネオ・アッキー様
>> tomi_tomi 様
新年のご挨拶ありがとうございます。
今年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
by lequiche (2022-01-03 03:55)
書店には、私は全く行かなくなりました(^_^;)
読みたい本も見たい雑誌も無いw
by 英ちゃん (2022-01-03 06:47)
新年あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします<(_ _)>
by johncomeback (2022-01-03 07:06)
あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします^^
by ぽちの輔 (2022-01-03 13:44)
明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。素晴らしい一年になりますように・・・。
by みぃにゃん (2022-01-03 14:37)
ジャケット画が金子國義さんのようですね。
加藤和彦のベルエキセントリックというアルバムでもいい絵を描かれていました。
by kome (2022-01-03 16:50)
>> 英ちゃん様
そうですか。
本代がかからないのはいいですね。
私は食費を削ってでも本を買ってしまいます。(^^)
by lequiche (2022-01-04 00:30)
>> johncomeback 様
新年のご挨拶ありがとうございます。
豪華で美しいおせち、びっくりしました!(^^)
by lequiche (2022-01-04 00:31)
>> ぽちの輔様
新年のご挨拶ありがとうございます。
いつもぽちの輔さんの日記で勉強させていただいております。
というのはウチでも最近、猫が増えてしまったのですが
なかなか仲良くなれなくて苦労しております。
ぽちの輔さんの猫マネージメントは素晴らしいですね。
by lequiche (2022-01-04 00:35)
>> みぃにゃん様
新年のご挨拶ありがとうございます。
コロナもまたまた増えつつありますが、
世の中が少しでもよい方向に向かうとよいですね。
ロッキー君がんばれ!! ずっと応援しています。
by lequiche (2022-01-04 00:36)
>> kome 様
谷山浩子のジャケットは金子國義の
『Alice in Wonderland』の 「Drink Me」 から採られたものです。
加藤和彦のアルバムには金子國義のジャケットが
たくさんありますね。
《あの頃、マリー・ローランサン》《ヴェネツィア》
《うたかたのオペラ》など。
アルバムの内容にぴったりの絵だと思います。
by lequiche (2022-01-04 00:37)
谷山浩子さん♪昔、少し聴いていました^^
そっか…半世紀近くも楽曲活動されている人なんだなぁ…
30枚以上もアルバムを出すって凄い…。
も~みぃの木~♪ま~どぉ~の外~♪
いつもご訪問アリガトです。遅れましたが、
今年もよろしくですm(__)m。
※藤井君はカッコ良かったなぁ…
by 猫毬 (2022-01-08 11:56)
>> 猫毬様
コメントありがとうございます。
こちらこそよろしくです。
そうなんです。半世紀も歌われているんですね。
コンスタントにアルバムもリリースしていて
これはすごいことだと思います。
サッカーのことはよくわからないのですが、
何かコトがあったときに、あぁそうなんだというふうに
猫毬さんの書かれていることを参考にしております。
by lequiche (2022-01-10 02:29)