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坂本美雨のDearFriends 2023.03.16 [音楽]

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坂本美雨+高野寛 (Tokyofm/DearFriendsサイトより)

Tokyofm/坂本美雨のDearFriends 3月16日のゲストは高野寛で、高橋幸宏を偲ぶ内容だった。高野寛はNathalie Wiseのギタリストでもあるが、高橋幸宏の主宰していたpupaのメンバーでもあり、坂本美雨が語るように幸宏チルドレンのひとりである。

高野寛にとって高橋幸宏は最初は雲の上の存在で、一緒に演奏することになってもなかなか緊張が解けなかったという。だが幸宏さんから自作曲を褒められて、さらに 「ボクは高野君のファンなんだよ」 と言ってもらえたことがとてもうれしかったとのこと。やがて同じフィールドで音楽することができるのだと思うようになったという。

坂本美雨はある日、幸宏さんから 「なんでボクにプロデュースさせないの?」 と言われたとのこと。幸宏さんにプロデュースしてもらうなんておこまがしい、と思っていたが、今となってはお願いすればよかったと話す。

トークの間にオンエアされたのは、pupaの〈Changing Skies〉、アルバム《A Day in the Next Life》から〈愛はつよい~stronger than iron~〉、幸宏さん+細野さんの2人で書いたYMO〈CUE〉、SKETCH SHOWの〈FLY ME TO THE RIVER〉など。
FLY ME TO THE RIVERというタイトルはFly Me to the Moonのパロディだが、フライが幸宏さんの好きな釣りとのダブル・ミーニングになっていて、フライ・ミー・トゥー・ザ・リヴァーなのだという。
SKETCH SHOWには結局、坂本龍一も参加してやがてHASYMOへと発展し 「それってYMOじゃん!」 というオチになったのだが、そうした話の中で坂本美雨が 「幸宏さん」 「細野さん」 と 「さん付け」 しているのに対し、坂本龍一に対しては 「坂本龍一」 と呼び捨てにしているのがあたりまえなんだけど、ちょっと良い。
また、坂本美雨は高橋幸宏のことを紹介するときも 「亡くなった」 とか 「逝去」 とかいう言葉を使わず、「他界された」 と表現していたところに言葉に対する感性の確かさを感じる。

『ミュージック・マガジン』2013年4月増刊号の 「高橋幸宏」 は同誌にいままで載せた記事をコンパイルした内容だが、かなり便利で今読んでいるところである。でも《A Day in the Next Life》は今、廃盤なのが残念だ。それにしてもアルバムだけでも枚数が多くてまだ持っていないのばかりだが、全部を手に入れるのは無理。

DearFriendsの放送は今ならまだradikoで聴けます。


高橋幸宏/Saravah ! (キングレコード)
サラヴァ!




高橋幸宏/Saravah Saravah ! (日本コロムビア)
Saravah Saravah !




ミュージック・マガジン 2013年4月増刊号/高橋幸宏
(ミュージック・マガジン)
高橋幸宏 多才なロマンティストの軌跡




pupa/Anywhere
live 渋谷C.C.Lemonホール (渋谷公会堂) 2008.11.30
https://www.youtube.com/watch?v=1Gz8vEan4JI
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末尾ルコ(アルベール)

『DearFriends』は多彩なゲストが招かれますが、坂本美雨にとって特に親しい人が来ているときは独特の雰囲気になりますね。今回もそのようなムードを感じました。
そして今回は、高橋幸宏死去に対しての深い哀しみをいつも以上に温かな空気を醸し出すことで追悼しているような、そんな感じを受けました。
NHKで『高橋幸宏 創造の軌跡』という番組がありましたが、わたしのように高橋幸宏を積極的に追ってなかった者にとってはとても分かりやすい内容でした。特に近年の彼のかかわっていた音楽はカッコいいものが多い印象で、それだけにその喪失はあらためて痛恨事だと感じました。

『Love music』で幾田りらが語っていたんですが、彼女テイラー・スウィフトが大好きで、大いに影響を受けていそうです。
あまり結びつかないような感じでいて、幾田りらのソロにけっこう共通点があるような気もしています。
イラー・スウィフトの歌詞は多くの女性に、(あ、こんなことやっていいんだ)と確認させたという大きな貢献がありそうですね。

それとVaundyが言ってるんですが、3人の女性ヴォーカルの歌唱を楽器にたとえると、幾田りらはピアノ、Aimerは弦楽器、miletはギターだと。これは今のところわたしにはピンと来てませんが(笑)。
RUKO

by 末尾ルコ(アルベール) (2023-03-18 10:13) 

lequiche

>> 末尾ルコ(アルベール)様

坂本美雨はどんなゲストに対しても
とても優れた対応で言葉を引き出すようにして接しますが、
やはり気心が知れている人だとホッとするのでしょうね。
幸宏さんとはたぶん子どもの頃から接しているでしょうし、
そういうかたが亡くなるというのは
とても深い悲しみがいつまでも残ると思うのです。
高野寛は幸宏バンドにとって要となっていた人ですし、
思い出は尽きないように感じます。

YMOに関しては基本なのでアルバムは全部持っていますが
(最近のリミックス盤は覗きます)
個々のソロアルバムまではとても手が回りません。
ですからあれもこれも欲しいのですけれど
いざとなると廃盤で残念でなりません。
あまりにもサイクルが早過ぎますので。
幸宏さんの基本は危うくてセンチメンタルです。
その感性が心が虚ろなとき、一番フィットするような気がします。

幾田りらがテイラー・スウィフトですか。
意外そうにみえてそうでもないですね。
幾田りらもストリートで歌っていたのですから。

以前のテイラー・スウィフトの記事にもリンクしたのですが
私は下記のパリでのライヴが好きです。
ギター1本で歌っていますが、その弾き方がカッコイイ。
どのようにギターから音を出すのかは重要です。
Vaundyの歌唱と楽器のたとえは私にもよくわかりません。
ちょっとしたシャレだと思います。

Taylor Swift/The Man (Live from Paris)
https://www.youtube.com/watch?v=F3aXpa1rQEY
by lequiche (2023-03-19 04:55)