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幾田りら《Sketch》 [音楽]

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幾田りらのアルバム《Sketch》が発売された。それに合わせてオフィシャルで〈サークル〉〈Answer〉のMVが公開された。すでに公開されている〈蒲公英〉〈スパークル〉を含めるとこのアルバムのニュアンスがわかる。〈Answer〉と〈スパークル〉はfrom MTV Unplugged: Lilas Ikutaというライヴ映像になっている。

「ヒット曲多数の幾田りらとして初となるオリジナルアルバム」 と紹介文があるが、正確にいえばタワーレコードのレーベル After School で《Jukebox》というアルバムがあるので今回のアルバムを2ndと呼んでもよいのだが、圧倒的にクォリティが違うのでYOASOBIブレイク以後のソロ1stと考えたほうが自然なのかもしれない (wikiでは《Jukebox》は2ndミニ・アルバムとしてカウントされている)。

内容としてはあくまで幾田りらのアルバムなので、Ayaseの書くYOASOBIの曲とは違う。めくるめく転調みたいなのはない。タイアップ曲満載だがどれもクォリティが高く、いきなりこんなの出されるとなぁ、と思っている人もいるのかもしれないが、すべてはYOASOBIブレイク以後なのだから仕方がない。

NHKのドラマ『大奥』主題歌〈蒲公英〉のイントロの低音から始まる歌声の凄みがたまらない。〈サークル〉のMVは露光が間違っているかのようにすべてが暗く沈んでいてそのダークさが美しい。
こうした映像を観るためにもブルーレイ付きのCDがおすすめである。

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幾田りら/Sketch (Sony Music Entertainment)
【Amazon.co.jp限定】Sketch (初回生産限定盤) (メガジャケ(通常盤絵柄)付)




幾田りら/サークル
https://www.youtube.com/watch?v=X6A-TgDhFOg

幾田りら/Answer (from MTV Unplugged: Lilas Ikuta)
https://www.youtube.com/watch?v=gTlpo5HIIZE

幾田りら/蒲公英
https://www.youtube.com/watch?v=nYT9RPNPlLI

幾田りら/スパークル (from MTV Unplugged: Lilas Ikuta)
https://www.youtube.com/watch?v=eBA3AzSVxBg
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末尾ルコ(アルベール)

幾田りら、アルバムのプロモーションでテレビ出まくってましたね。録画可能な番組はすべて録っておりまして、順次視聴しております。
まださほど聴き込んではいませんので大雑把な印象ですが、やはりYOASOBIとは異なるものは感じます。いかにも素人臭い感想となりますが、幾田りらの人間味と温かさがより強く感じられる、そんな印象で心地よく聴いております。もちろん今後聴き込んでいけば、もう少し大人な感想も書けるのではないかと思いますが(笑)。
それにしても幾田りら、まだ22歳なのですね。現在はとても若い人たちがその才能を存分に発揮できる機会は増えている…そこは「今」のいいところですね。


『道』はまありにも凄いですよね。エッセイストの中野翠もこの作品は「特別」だとかつて語っていましたが。
史上優れた映画はまるで神話を目の当たりにしている感覚になりますが、『道』はまさにそんな作品の筆頭格。どのシーンも凄く、しかも誰でも理解できるストーリーで魂を抉られる。スチール写真で見るだけでも凄いですもんね。
ネットでは若い人たちも多く映画について発信してますが、マーヴェルなどから「映画ファン」になったという人も多く、驚くほど映画史に関して無知な発信もよく見られます。「映画が好きなら映画ファン」というのは正しいですが、不特定多数へ向けての発信であれば、最低限「知っておくべきこと」があると常々愁いてます。過去の傑作に対する鑑賞眼もみについてないのに、「『フレンチコネクション』ぜんぜんおもしろくなかった」とか、「『時計じかけのオレンジ』はとんでもない胸糞映画で、もう二度と観たくない」とか、あまりに幼稚な「発信」が目に余る状況です。 RUKO

by 末尾ルコ(アルベール) (2023-03-10 09:21) 

lequiche

>> 末尾ルコ(アルベール)様

そんなにプロモーションが多いんですか。
それは知りませんでしたが当然といえば当然ですね。
YOASOBIというのは2人がそれぞれ言っていたように
やはりソニーミュージックの仕掛けたプロジェクトであって、
その成功によって2人が各々さらに自分のやりたい方向性を
確実にものにしたというふうに感じられます。
次にどのようになるかが楽しみです。

映画については、私はあまり本数を観ていませんので
全然詳しくないですし、よく知りません。
このブログでも映画の記事は12本しかありません。
ただ単に自分の好みにしたがって観るだけです。
特に日本映画はよくわからないし知りませんので
どうしても過去の洋画に頼るだけです。
フェリーニの《道》は名画といわれる作品のなかで
特にきわだっているように思えました。
私はミーハーなので《ローマの休日》とか
《シェルブールの雨傘》のような映画が好きです。
また、大ヒット作でもなく有名作というほどでないけれど
心に残る映画が好きです。
ルイ・マルの《地下鉄のザジ》が好きですし
ウディ・アレンでは《インテリア》が好きです。
by lequiche (2023-03-12 04:24)