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四月の魚 — 高橋幸宏 [音楽]

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高橋幸宏/薔薇色の明日

今日、喧噪の街のレコードショップに行ったら、高橋幸宏のLPがなぜか多く並んでいるように見えた。映画《四月の魚》のサントラ。ジャケットが懐かしい。あの映画、入らなかったよね〜。映画館はガラガラだったし、なんとなくユルい映画だったけれど、でも良かった。幸宏さんは《天国にいちばん近い島》にも出ていたと思うが、この映画は観ていない。そうしたこともあって原田知世とのpupaがあったのだろう。

幸宏さんのアルバムでは何が好きだったのか考えてみる。たくさんありすぎて、それにアルバム全部を聴いていたわけでもないからこれというのが出て来ないが、でもビートニクスは繰り返し聴いたかもしれない。《WILD & MOODY》とか。《薔薇色の明日》はジャケットが好き。たとえば《パパ・ヘミングウェイ》など、他のミュージシャンのアルバムへの参加も多いから全部は追い切れない。スティーヴ・ジャンセンは幸宏さんを師として慕っていたなぁ。

1980年の武道館は映像作品で観ただけだが、このライヴの頃がYMOのピークのように思える。このときのライヴでメンバーが着ているYMOの文字がデザインされた白いシャツが販売されたが、家のどこかにまだあるはず。散開のときの武道館には行った。ステージ全体がちょっと暗い感じだったことを思い出す。

四月の魚とはエイプリルフールのことで、でも今日は1月15日だから嘘のはずがなかった。誰にでもいつかは来ること。そう考えているうちに《サラヴァ!》のリイッシューを買っていたことを思い出した。


YMO/Rydeen (Budokan 1980)
https://www.youtube.com/watch?v=kdalyjjfVxY

YMO/Technopolis〜Rydeen (散開 1983/PROPAGANDA)
https://www.youtube.com/watch?v=usjB25XJZZY

高橋幸宏/蜉蝣
https://www.youtube.com/watch?v=Jf2O3HF_LTQ

原田知世&高橋幸宏/CUE
https://www.youtube.com/watch?v=VuEUH0WaDfA
nice!(76)  コメント(19) 
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コメント 19

ゆうのすけ

突然の訃報に昨日は驚きました。まだまだお若いのに・・・。
そうでしたね。原田知世主演[天国にいちばん近い島]の
最初の場面に 高橋幸宏さんは登場されてました。私も後年の
pupaで活動を開始されるときに 音楽番組で見たのかな?
あ、あの時の御縁はここに繋がるのか!と思いました。
今は そっとご冥福をお祈りしたい気持ちでいっぱいです。☆彡
by ゆうのすけ (2023-01-16 01:51) 

向日葵

YMO、好きでした。
今、坂本龍一さんも「危ない」のでしょう・・??
かなり長い闘病生活中とか。。
細野晴臣さんは何も聞かないけどお元気なのかな?
現役で活躍中、かな?
by 向日葵 (2023-01-16 03:28) 

Rchoose19

とてもショックで昨日は欝々としてしまいました。
天才ドラム少年だったんですよね♪
ご冥福をお祈りするしかないです。。。。

by Rchoose19 (2023-01-16 07:32) 

末尾ルコ(アルベール)

『4月の魚』という映画、知りませんでした。高橋幸宏主演で、大林宣彦監督なのですね。機会があれば、観てみたいです。
昨年素晴らしいメンバーで高橋幸宏50周年記念ライブがあったわけですが、ご本人は姿を見せられなかった。さぞ悔しい思いだったと想像します。脳腫瘍の手術直後は前向きな雰囲気になっていただけに、悔しさもひとしおではなかったかと。
前にも書かせていただきましたが、高橋幸宏や坂本龍一は(病魔に苦しむ)というイメージがなかっただけに、(結局人間とは皆同じなのだな)との思いも再認識しました。
細野晴臣は少し前『LoveMusic』で森高千里と対談してました。少し小さくなった印象でしたが、元気にトークしてました。
YMOの武道館ライブ、カッコいいですよね。ちょいちょい観てます。
坂本龍一と比べると、高橋幸宏はさほど積極的に聴いてこなかったですが、最近その素晴らしさに気づいてきたところです。後追いとなりますが、今後いろいろ聴いていきます。

わたしも映画『異邦人』、子どもの頃、土曜か日曜の昼下がりに地元の民放テレビで放送していたのを観ました。今考えれば、(なぜこの映画を地上波で…)というような作品、放送してました。『フェリーニのローマ』なんかも地上波深夜に放送してました。
結局レンタルビデオが定着してから、テレビ放送で映画を観る必要性が希薄になったというのが大きかったのでしょうが、レンタルだと興味ある人しか観ない。テレビで放送していたら、ひょっとしたら生涯『異邦人』と関係を持たなかった人がたまたま観てしまい、案外人生が変わってしまうかもしれませんよね。
現在は配信で愉しむ場合が多く、それはそれでいいけれど、まったく興味が無かった人が偶然出会うといった機会は破滅的に少なくなってますね。
ちなみにマストロヤンニ、『異邦人』は違いましたね。あの圧倒的存在感とスターオーラ。それはまったく違います(笑)。
モンゴメリー・クリフトあたりどうかなあとも思いますが、パゾリーニが素人を使って撮ってもおもしろかったかなあと。

by 末尾ルコ(アルベール) (2023-01-16 10:23) 

kome

音楽をぼちぼち再開しようとおもっているときの訃報でした。
影響を受けてはいるけど、ファンであるとは言わない、しょぼクリエイターな私(笑)
インターネットが普及していない時代、お3人関連の音楽情報は貴重でした。
立花はじめとか、test pattern、japan、高橋ゆうじ、その他海外の音楽。

by kome (2023-01-16 12:26) 

lequiche

>> ゆうのすけ様

具合が悪いとは聞いていましたが
そこまで悪かったのか……と、呆然とするばかりです。
私が好きなのはザ・ビートニクスの
《EXITENTIALIST A GO GO》(2003) というアルバムで
これは名盤だと思うのです。今は廃盤らしいですが。
pupaのライヴは観ることができませんでしたが、
行った人の話によると原田知世のオーラは
半端じゃないとのことでした。
まぁ、原田知世ですからね。(^^)
by lequiche (2023-01-17 01:13) 

lequiche

>> 向日葵様

いえいえ、坂本教授はまだまだ大丈夫です。
……大丈夫と思いたいです。
細野さんはヨーダですから800年くらい寿命があります。(笑)
上のルコさんのコメントにも書いてありますが
森高千里の《LoveMusic》にも出演されていたそうで、
以前、森高/細野のお2人で作ったアルバムもありますし、
メチャメチャ現役で大変元気そうです。
また細野さんに対する最近の再評価もすごいみたいです。

尚、関係ないですけど私は森高千里のDVDは
全部持っています。(笑)
by lequiche (2023-01-17 01:13) 

lequiche

>> Rchoose19 様

まぁ、天才ですね。
加藤和彦さんのサディスティック・ミカ・バンドに入ったのが
その後の彼の運命を決めたんだと思います。
サディスティック・ミカ・バンドの最初のドラマーは
つのだ☆ひろさんで、その後がテンプターズの大口広司さん、
そして次が幸宏さんなのですが、
幸宏さんはそれ以前にガロというグループサウンズ系バンドの
サポートをやっていたのだそうで、
でもこのへんの変遷は私はよくわかりません。
幸宏さんの実兄は高橋信之さんで
この人はGSブームより前の
インストゥルメンタル・エレキブーム時代のバンド、
ザ・フィンガーズのリーダーでした。
このバンドのメイン・ギタリストが、あの成毛滋です。
by lequiche (2023-01-17 01:14) 

lequiche

>> 末尾ルコ(アルベール)様

《四月の魚》はそんなに成功した映画ではなくて、
興行収入もよくなかったようですが、
でも大林宣彦ですから。

50周年記念ライブが結局どうなったのか
私はよく知らないのですが豪華メンバーだったのは確かです。
せめてちょっとでも幸宏さんが出演できていたのなら
よかったのにと思います。

細野さんは音楽の方向性が多岐にわたっていて、
その全容がつかみにくいのですが、
最近面白いと思っているのはアンビエント系というか
エロクトロニカ系への細野さんのアプローチです。
レイドバックした音楽が嗜好なのかというと
それだけではないんですね。
自作の《ホソノハウス》へのヴァリエーションとしての
《ホチョノハウス》とか、もう突き抜けてます。(^^)

80年頃のYMOのサポート・ギタリストは大村憲司ですが、
私は渡辺香津美より大村憲司のほうが好みです。
でも憲司さんも亡くなってしまいました。諸行無常です。

高橋幸宏はオシャレで 「粋」 なんですが、
そのニュアンスがわかるかわからないかが分かれ目です。
それがわからない人は、
「弱々しい」 とか 「歌、ヘタじゃん!」 とか
言うんですよね〜。バカみたい。
そーゆー人は【…伏せ字…】でも聴いてればいいんです。
そして幸宏さんはバート・バカラック・フリークでもあるので
あるとき、幸宏さんの、何の曲だったかなぁ、
「これ、バカラックの何々のパクリですよね?」 みたいな
ツッコミを入れた人がいるんですがそれに対して幸宏さんは
「いいのいいの、どうせ誰もわからないんだから」
と応えていて、かなり笑いました。

昔のTVのほうが映画でも何でも偏差値は高かったですね。
つまり伝達手段がまだ少なかったからだとも言えますが。
モンゴメリー・クリフトを私はよく知りませんが、
唐十郎の演劇でやたらモンゴメリー・クリフトの名前が
出てくるのがあったように記憶していますけど
間違っているかもしれません。
by lequiche (2023-01-17 01:51) 

lequiche

>> kome 様

音楽を再開、ですか?
それは是非再開されてください。幸宏さんとは関係なく。

立花ハジメ、懐かしい名前ですね。
あの頃、YMOファミリーの中にいたように思います。
立花ハジメと江口寿史の《NO MATTER》という作品、
あれは画集だったのかレコードだったのか
買ったおぼえがあります。
JAPANは坂本教授がデヴィッド・シルヴィアン、
幸宏さんがスティーヴ・ジャンセンの担当、
というような感じがありました。
by lequiche (2023-01-17 02:05) 

NO14Ruggerman

「四月の魚」のことはまったく知りませんが、「魚」という
キーワードに関して釣りキチの友人から高橋幸宏さんが
かなりの釣りマニアだったと聞いて、改めて多芸多才なお方
だったのだなあとしみじみ思いました、合掌。
by NO14Ruggerman (2023-01-18 09:13) 

coco030705

YMO懐かしいですね。高橋幸宏さんがお亡くなりになったとは、残念です。映像のYMOの皆さん、すごく若いですね。こうしてひたすら好きな音楽に打ち込むことができていた日々こそ、幸せな時間だったのですね。高橋幸宏さんのご冥福をお祈りいたします。
by coco030705 (2023-01-18 21:49) 

lequiche

>> NO14Ruggerman 様

釣りに関してもマニアックだったようですね。
何事にも深入りしてしまうのが
幸宏さんの特徴だったような気がします。
そしてドラムスのああしたジャストのタイム感は
幸宏さんの特徴ですが、実際にあのように叩くのは
大変むずかしいです。
by lequiche (2023-01-20 03:08) 

lequiche

>> coco030705 様

高橋幸宏さんの音楽の出発点は加藤和彦さん主宰の
サディスティック・ミカ・バンドといってよいです。
最初の頃と最後の映像をリンクしておきます。
お時間があったらご覧ください。

1975年:イギリスのTV出演映像
4:30〜からが歌入りなので、ここから観てください。
Sadistic Mika Band in UK TV show
https://www.youtube.com/watch?v=hd5ztTz1564

2007年:最後のサディスティック・ミカ・バンド
1日だけの最後のライヴ (NHKホール)
私はこのライヴには行きました。
この2年後に加藤和彦さんは亡くなります。
Sadistic Mika Band/タイムマシンにおねがい
https://www.youtube.com/watch?v=9D8_Xa_2Gl4
by lequiche (2023-01-20 03:08) 

シノピー

lequicheさん、初めまして、こんにちは。
初コメント投稿いたします。
先ほどはブログにNICEのほうをありがとうございました。
良かったら感想コメントもお待ちしております。

さて、自ら好意の電子音楽の中のお気に入りジャンル、テクノ歌謡曲の大御所ミュージシャンでもあり、世に築いたYMOのメンバー「ドラム担当」であった高橋幸宏さんの訃報ニュースを聴いたのは、ネットニューストピックス欄などで目を通してからです。
テクノ歌謡曲は自分にして、一番好きな電子音楽の中のジャンルなんですが、YMOはもちろんのこと、それ以外では

イモ欽トリオ ハイスクールララバイ
安田成美   風の谷のナウシカ/風の妖精
酒井司優子「当時、東京放送児童合唱団に在籍していた女の子」
      コンピューターおばあちゃん

が自分にして、一番好きなテクノ歌謡曲になります。

また、テクノ歌謡曲には入らないんですが、

大貫妙子  メトロポリタン美術館

この楽曲もサビ部分のアレンジがテクノっぽいイメージ感があります。

また、YMOの高橋ドラムスは、

打ち込み、リン、シンセドラムの駆使多用、シンバルを使用しない

の特徴が挙がられます。

これからもどうぞよろしくお願いいたします。
by シノピー (2023-01-24 12:57) 

lequiche

>> シノピー様

コメントありがとうございます。
しのぴんさんへのniceから辿ってお伺い致しました。
軽トラというのはよく存じませんが、
目の付け所が大変面白いと思います。
それにかわいいですね。(^^)

テクノ歌謡曲というのは意識していませんでしたが、
確かにテクノといえばテクノですね。
上げられた中では安田成美の最初のアルバム
《安田成美》を持っていますが、
これはYMOファミリーで作られた作品といって
よいのではないかと思います。
幸宏さんが一番多く曲を提供しているようですが、
私は〈喋をちぎった少女〉が好きです。

〈メトロポリタン美術館〉の編曲者は清水信之ですが、
1984年ですし、テクノっぽいテイストを入れてみた
ということなのかもしれません。

安田成美には大貫妙子がプロデュースしたアルバム
《ginger》がありますが、これは隠れた傑作です。
大貫妙子が書いたその訳詞については
下記記事にチラッと書いたことがありますので
お時間がありましたらご参照いただければ幸いです。

あなたのアイドルたちに — ジェーン・バーキン Ex-fan des sixties
https://lequiche.blog.ss-blog.jp/2012-09-29
by lequiche (2023-01-26 01:51) 

シノピー

lequicheさん、こんにちは。
コメント返信のほうをありがとうございました。
なるほど、そうだったんですね。
自分は車と音楽が趣味でありながらも、前者は最大の原点、後者はその二番目になるんです。
ちなみに軽トラというのは、軽トラック車種の略称「略名」で、自分にしては一番好きな自動車ジャンルです。

さて、話は戻り、好意の電子音楽のうち、一番好きなテクノポップ歌謡曲は挙がられた楽曲は仰る通り、YMO歌謡曲になるんです。
けれども、「コンピューターおばあちゃん」だけは、アレンジのみでそのアレンジを手掛けていたのは坂本龍一教授でした。

安田成美さん。
自分自体に朝ドラ「春よ、来い「ユーミンのヒットタイトル名曲をそのままドラマタイトル、主題歌として起用」」のヒロイン、そしてそれ以前に、中森明菜さんと共演した「素直のままで」の主人公のイメージが強いのですが、元々アイドル歌手であったことをジブリ映画作品「風の谷のナウシカ」、主題歌タイトル曲を初耳するまでは知らなかったです。
現在はノリさん「木梨憲武さん」の奥さんであります。

「コンピューターおばあちゃん」、「メトロポリタン美術館」はNHKみんなのうた使用曲で、大貫妙子さんは「メトロポリタン美術館」のほかに、「コロは屋根のうえ」という楽曲を歌っています。
また、スクールメイツ出身の谷山浩子さんは「おはようクレヨン」、「まっくら森のうた」、「恋するニワトリ」、「しっぽの気持ち」の4曲を歌っていますが、好意にあるのは、「おはようクレヨン」と「恋するニワトリ」、「まっくら森のうた」です。
by シノピー (2023-01-26 13:03) 

lequiche

>> シノピー様

さらなるコメントありがとうございます。
編曲というのは重要だと思います。
特に歌謡曲の場合、編曲の出来不出来で
その曲がヒットするかどうかに作用すると思います。

〈メトロポリタン美術館〉の編曲者である清水信之は
もともとEPOなどと一緒にバンド活動をしていたことがあり、
EPOの1stアルバムは林哲司と清水信之が
ほとんどの編曲を担当しているようです。
EPOの9thアルバム《POPTRACKS》は
カヴァー主体の選曲ですが、大貫妙子、松任谷由実、
それに桑田佳祐作品などがあり私の愛聴盤です。

安田成美は歌手としては大成しませんでしたが、
独特のウィスパーヴォイスを持っていて
その特徴をつかんだのが《ginger》です。
それ以降に歌手活動が先細りになってしまったのは
プロデュースがイマイチだったのではないかと思います。
谷山浩子は最も暗いテイストのアルバム《時の少女》が
私は好きですが、このアルバムのアレンジは
橋本一子です。
彼女はもともとはジャズ畑の人ですが、
むしろ編曲家として重用されているような感じがします。
by lequiche (2023-01-27 00:54) 

シノピー

lequicheさん、おはようございます。
コメント返信が遅くなり申し訳ありません。
そうですね。
編曲者曰く、自分にして馴染みのあるアレンジャーさんが思い浮かびます。

久石譲
武部聡志
大村雅朗
大谷和夫
馬飼野康二/俊一兄弟
松任谷正隆
重実徹   
     等々

清水信之さん曰く、忘れてはならないのは竹内まりやさんの初期楽曲のアレンジャーとしても。
by シノピー (2023-02-08 09:37)