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いきものがかり THE LIVE 2021ファイナル [音楽]

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いきものがかり3人での活動の最後のライヴが発売された。タイトルを正確に書くと《いきものがかりの みなさん、こんにつあー!! THE LIVE 2021!!!》である。ツアーファイナルの横浜アリーナのライヴを収録したものでブルーレイ通常盤、DVD通常盤、それにすべてのメディアの全部乗せ限定盤の3種類でリリースされた。

ネットを見ていたら 「3人組アーティスト『男子1人辞め』の法則とは」 という記事を見つけてしまい、あぁ確かに、と苦笑してしまう。DREAMS COME TRUE、Every Little Thing、the brilliant green、Do As infinity、m.o.v.eと皆そうなのだが、もっというとドリカムを除く各グループは私が比較的聴いていたグループばかりなのだ。あと、globeもややこの範疇に入るかもしれない (ドリカムは、私が気がついたとき、すでにもう大物だったのであまり思い入れの余地がなかった)。
遡ってもう少し古い記事を探すと 「いきものがかりは例外!? 女1人+男2人のグループは誰か脱退する法則とは」 というタイトルがあって、その頃はまだ大丈夫だったのだろうけれど、結果としていきものがかりも例外にはならなかったということになる。
たまたまなのか、それともやはりこの女1人+男2人という組み合わせはグループを存続させるのには危ういバランスなのだろうか。でも、凛として時雨もかなり長くやってるし、洋楽ならCHVRCHESはまだ大丈夫だし、ピーター・ポール&マリーは長かったし (古過ぎる!)、必ずしもこの 「女1人+男2人だと脱退あり」 の法則があてはまるとは限らないのかもしれない。

1stシングルの〈SAKURA〉は森山直太朗の〈さくら〉という曲があったため、印象としてカブッてしまってどうなのかなと思ったのだが、同時に、私にとってはこのいきものがかりの〈SAKURA〉のほうが心にしっくりと届いて来たようだった。それはきっと歌詞の中に 「小田急線の窓に 今年もさくらが映る」 があるからで、山崎まさよしの〈One more time, One more chance〉の 「明け方の街 桜木町で」 と同じく、具体的な名称に、感性に響くなにかがあるからだと思う。

そして〈YELL〉はもはやスタンダード・ナンバーになってしまったが、まさに別れの歌として聴いてしまうしかない。「ともに過ごした日々を胸に抱いて 飛び立つよ 独りで 未来の空へ」 という歌詞に複雑な幾つもの意味を読んでしまうのは考え過ぎなのかもしれないのだけれど。

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いきものがかりの みなさん、こんにつあー!! THE LIVE 2021!!!
(BD通常盤)(ERJ(SME)(D))
いきものがかりの みなさん、こんにつあー!! THE LIVE 2021!!! (通常盤) (2BD) (特典なし) [Blu-ray]




いきものがかり/YELL
https://www.youtube.com/watch?v=lz8frtP6_kk

いきものがかり/SAKURA
https://www.youtube.com/watch?v=61z-cqg28R8
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末尾ルコ(アルベール)

「3人組アーティスト『男子1人辞め』の法則とは」 という記事があったのですね。ただこうしたメンバー構成だと、女性が辞めるとグループとしての態を成さなくなるので、「辞めるなら男性」というのがあるかもしれません(笑)。
そもそも「女性メインヴォーカル+男性二人」という構成になる経緯の方に興味があります。外国ではどうでしょう。このような構成のグループの頻度や『男子一人辞め』の頻度などはどうなっているのでしょうね。国境を越えてそうした傾向があれば信憑性は増しますが。もっとも、一つのバンドが結成時のメンバーのまま…というのは極めてレアケースなのではという気もします。
いきものがかりは積極的に聴いてはこなかったですが、WOWOWでもしょっちゅうライブを放送してるので、一度じっくり視聴してみます。いきものがかりでお好きな曲となると、
どのようなものがありますでしょうか。
なにせわたし、aikoについてもlequiche様のお記事でその素晴らしさに気づかせていただき、今では母とともに「カブトムシ」を練習している有様ですから(笑)。
「カブトムシ」はよくカヴァーされているようですが、平井堅の歌唱、なかなかよかったです。もちろんaikoのが一番ですが。
ところで凛として時雨はカッコいいですね。最近まで知りませんでした(とほほ)。



エアチェックについてですが、わたしの場合、録音したカセット自体がお宝としてその後長く愛聴されるというパターンが主でした。やはり中高生のわたし、お金がなかったので、LP買うのは(絶対!)の思い入れがあるものばかりでした。PILとかストラングラーズとか、あ、でも松田聖子とかも買ってましたね。こうなると自らの主張に自信が持てなくなってきましたが。

>店に飾られているとインパクト

LPジャケットに関しては本当にこれですよね。デザインする側も常に「店頭に置かれた状態」あるいは「手に取った瞬間のインパクト」が念頭にあったでしょうし。そう考えると、セールスの中心がCDに移行していく時期、LPを作る人たちの多くが脱力してしまっただろう状況、想像に難くありません。
そして特に子どもの頃に猛烈にアートなジャケットをLPの大きさで見る機会が現在は失われてしまってますから、貴重な芸術的センスを磨く機会が一つ喪失してしまったと同じ事ですね。 RUKO

by 末尾ルコ(アルベール) (2021-11-04 18:54) 

coco030705

こんばんは。

2曲ともいい曲ですね。「いきものがかり」の曲は、わかりやすく、歌詞がいいなと思います。
青春の別れの少しビターな感じを歌っているのでしょうか。自分の青春時代をふり返ると、私は変わった子だったように思います。今は、やっとかなり大人になれたかもしれません。
森山直太朗の「さくら」も嫌いじゃないのですが、斉唱という言葉が浮かんでくるような歌い方だなぁと感じてしまいます。
by coco030705 (2021-11-05 22:54) 

lequiche

>> 末尾ルコ(アルベール)様

普通は誰かがやめたら代わりのメンバーを補充する、
というかたちになるのだと思います。
ただ、そのグループそれぞれの事情がありますから
なんとも言えませんし、そんなものだと思えばそんなもの。
グループを組んで継続していくというのは
大変なんだと思います。

いきものがかりの持ち歌ではありませんが
面白いコラボ曲があります。
プリンセスプリンセスのカヴァーです。

松浦亜弥・徳永英明・いきものがかり/M
https://www.youtube.com/watch?v=jvyguyG6Fyw

凛として時雨は裏声の強さというのもありますが、
そのリズム感覚とか構築性が一種の様式美なのだと思います。
ただ、まだ私はこのグループについてよく知らないので。

凛として時雨/Enigmatic Feeling
https://www.youtube.com/watch?v=5IoHBOIWM9c

カセットテープでエアチェックすることは
今のようにYouTubeなどで簡単に聴ける環境がない頃は
非常にすぐれた聴取方法だったのだと思います。
私はほとんどそういう聴き方を知らなかったので、
ああなるほど、と思うだけなのですが、
でも今、FMで同じようなことをやろうとしても
放送の形態そのものが違うのでできませんよね。
そういうところに、カセット全盛期の特殊性があったのだ
というふうにいえるのでしょう。
PILと松田聖子ですか。その対比がいいですね。

LPジャケットに関しては30×30cmというサイズが
重要であるような気がします。
本の場合、そんなサイズは滅多にないですから、
とりあえず手元に残るメディアとしては最大です。
もちろんポスターなど、もっと大きいものもありますが、
ポスターとLPジャケットではそれに対する嗜好は
全く異なるような気がします。
ちなみに、レコードやCDのオマケとしてポスターがありますが
なんでくれるんだろう? と思います。
無用の長物とは言いませんが限りなくいらないものなので。
by lequiche (2021-11-07 05:37) 

lequiche

>> coco030705 様

ご視聴ありがとうございます。
〈SAKURA〉も〈YELL〉も代表曲ですから。
いきものがかりの良いところは
あまり屈折せずに突き抜けている歌唱なのに
そこにそこはかとなく郷愁がただようという
ある意味、矛盾しているパフォーマンスなのだと思います。

変わった子、だったんですか。
何も変わっていない明るくて屈託の無い子なんて
実は滅多にいないんじゃないかと思います。
誰でも持っている少しずつ変わった部分の総和が
ならされて、なんとか世界として成立している
と考えたほうがよいのではないでしょうか。
by lequiche (2021-11-07 05:39)