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ほろよいCM — 今夜はブギー・バック [音楽]

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疲れて、TBSTVの《人生最高レストラン》をなんとなく見ていた。加藤浩次のMCによるトーク番組だが、今回のゲストは葉加瀬太郎。相変わらず話が面白い。

お金のことはすべて奥さんが管理しているので、ギャラが幾らとか作曲料が幾らとかいうことは一切わからないし知りたくないのだという。理想ですね、と応じる加藤浩次。でも一番印象に残ったのは、クラシックをやっていたのにあるきっかけからポピュラー音楽をやるようになったのだそうだが (まだ売れてない頃のセリーヌ・ディオンのツアーに参加)、音楽界にはもっとすごい演奏家とか孤高の人とかたくさんいて、自分はそんな人ではないけれど、クラシック音楽を聴く入り口になるような音楽をしたいのだという。
最後のほうで加藤が葉加瀬の幼少の頃の写真を見て 「直毛ですよね?」 とツッコむ。そしたら 「これはね、ビジネスパーマ」 なんだって。KRYZLER & KOMPANYでデビューした頃、インパクトさを求めてあの髪型を選んだらしい。実は葉加瀬太郎が直毛だということを数日前に知ったばかりだったので余計におかしかった (クライスラーとは綴りがわざと変えてあるけど、あのフリッツ・クライスラーのことだということもwikiで知りました。まだ私が小学生の頃、叔母の持っていたクライスラー本人のEPとハイフェッツのメンコンのLP、これが私の音楽の原点なのだと思う)。

で、まぁそれはいいんですけど、さらっと挟まれたCMにびっくり。古川琴音の実写とアニメが組み合わさった映像で、音楽が……今夜はブギー・バック。これは何だろと思っていたら最後にほろよいが出てきたので、ほろよいのCMだということがわかる。音楽は 「水星」 × 「今夜はブギーバック」 とのことです。
このCMはすごいなぁ。ネコマニアには必見。メイキングなども含めてYouTubeには幾つもの動画があるが、実写もアニメもどちらも素晴らしい。ほろよいを飲みたくなってしまう。でもほろよいってアルコール度数が低いんですよね。酔っ払うのには不適。30秒のアニメのみヴァージョンもあるけど、下記にリンクしたアニメ+実写の60秒ヴァージョンがオススメ。0’27”あたりでヒザにのっそりと上がって来るネコのかわいさはなに?

〈今夜はブギー・バック〉は小沢健二とスチャラダパーがオリジナルだが、私が最初に聴いたのはHALCALIのヴァージョンで、うわっ懐かしい、と思ってしまいました。TOKYO No.1 SOUL SETとHALCALIのジャケットはイヤミとチビ太なんですけど、これ、EPで出して欲しい (音楽ナタリーによればCMの歌唱はアニメバージョンがkZmと佐藤千亜妃、実写バージョンが池田智子とTENDRE。そして作曲は〈水星〉がtofubeats、〈今夜はブギー・バック〉が小沢健二&スチャダラパーです)。

暗く悲しいことがあったとき、逆に明るくておバカな音楽が人をなごませてくれることもある。そういうとき、音楽ってやすらぎを与えてくれるものなんだとぼんやり思ったりする。

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TOKYO No.1 SOUL SET + HALCALI/今夜はブギー・バック
(tearbridge)
今夜はブギー・バック




ほろよい飲んでなにしよう? 池田智子×TENDRE ラップありver.60s
https://www.youtube.com/watch?v=a6WJGXc99YM

古川琴音、6変化! 「水星」 × 「今夜はブギーバックnice vocal」
ほろよい新CM
https://www.youtube.com/watch?v=YuVzebkCVAA

TOKYO No.1 SOUL SET+HALCALI/今夜はブギー・バック
https://www.youtube.com/watch?v=ZFqdOscD9jU

音楽ナタリー:
「水星」×「ブギー・バック」がCMソングに!
歌うのはkZm、佐藤千亜妃、池田智子、TENDRE
https://natalie.mu/music/news/464356
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coco030705

こんにちは。
ほろよいのCM、素敵☆アニメも実写もいいですね。可愛い猫ちゃんも登場!男性ボーカルの声が魅力的ですね。もちろん、女性のもいいと思います。
「ほろよい」を今度買ってみまーす。

by coco030705 (2022-02-13 12:15) 

caveruna

SOUL SETの文字が見えたので、ドキッとしました^_^メンバーの1人は、同級生だった人なので(笑)
元気かなぁ〜
by caveruna (2022-02-13 12:41) 

きよたん

ほんと このCM 凝ってますよね
私も感心してみています。色彩も猫もいいよね
by きよたん (2022-02-13 15:01) 

lequiche

>> coco030705 様

早速ご覧いただきありがとうございます。
ネコだけではまずいと思ったのかワンコも出てきますが、
ラストのシメがネコですし、制作者はネコ好きのよう。(^^)

ヴォーカルは記事本文に追加しましたが
アニメバージョン:kZmと佐藤千亜妃
実写バージョン:池田智子とTENDRE
です。それぞれ良い味を出してますね。
さすがサントリーなのかもしれないです。(^^)
ほろよいは種類が多いので、どれを買うべきか迷いますね。
by lequiche (2022-02-13 18:20) 

lequiche

>> caveruna 様

えええっ? それはすごいです。
サインもらってください。(^^;;)
TOKYO No.1 SOUL SETは
しばらくの間、音沙汰がありませんでしたが
昨年アルバムが発売されましたね。

私は世界一ユルいラップのHALCALI (笑) が好きで
CDはシングルも含めほとんど持っているんですが、
この《今夜はブギー・バック》は持っていませんでした。
早速買ってみようと思ってます。
by lequiche (2022-02-13 18:21) 

lequiche

>> きよたん様

同じような部屋だけど皆違うというのがすごいです。
そしてこんな部屋は幻想の中にだけある部屋で
この居心地の良さそうな感じは夢のものなんだと思います。
古川琴音さんは紫ヴァージョンが好きと言ってましたけど
どの部屋がいいかなぁ、と迷ってしまうのは、
ほろよいをどれにしようかなぁと迷うのと同じですね。
by lequiche (2022-02-13 18:26) 

末尾ルコ(アルベール)

葉加瀬太郎の髪は直毛だったのですね!知りませんでした。わたしは積極的に聴いたことないのですが、葉加瀬太郎の音楽についてはどのようにお感じになっておりますでしょうか。
古川琴音のCMはわたしも最近見ました。いい感じですよね。と言いますか、古川琴音って、あの『ドライブ・マイ・カー』の濱口監督の『偶然と想像 』に主演してるじゃないですか。凄いですね~。そしてユマニテ所属。ユマニテには岸井ゆきのもおりますが、顔立ち似てる気が。身長はだいぶ違うようですが。岸井行きのも凄い活躍ぶりですし、ユマニテ、いい女優を揃えてきています。
小沢健二にはいささか縁遠いわたしですが、実は昨日『ジオラマボーイ パノラマガール』という映画を観まして、岡崎京子の原作なのですが、なかなか心地いい空間感を作り出していました。その中で登場人物が小沢健二のレコードを持っているシーンがあったんです。
『ジオラマボーイ パノラマガール』の公式サイトには小沢健二だけでなく、吉本ばななや濱口竜介監督もコメントをよせていて、おもしろいなと感じた次第です。
「おバカ」っていうのはとても大切ですね、わたしたちの人生の中で。昨今の日本の芸人の笑いにはあまりノレませんが、もともとナンセンス、スラップスティック、あるいはダークな笑いなどは大好きです。そしてそんなに高度ではなくても、妙に緩くどうでもいいような笑いも時によっては大好きです。
そういえばお話逸れてぜんぜん関係ないテレビ番組ですが、年末の明石家さんまの番組にmiletが出ていて、好きな料理→馬刺し 好きな動物→ハイエナ 趣味→6~8時間の散歩 特技→ゆで卵を早く剥く とアンケートに答えていて、それをさんまやAIなどが「嘘だあ!」と囃し立てる。この馬鹿々々しさにわたしはまってしまい、録画したものを既に3~4回観てしまってます。

そういえば、「しるし」はキリスト教の文脈では「スティグマ」にも通じますね。「しるし」、あるいはわたしの言い方では「声」となりますが、書店でも服屋でも、あるいは津々浦々で見逃さない、聞き逃さないようにしたいです。

メール、有難うございました。返信もさせていただきました。
今後ともよろしくお願いいたします。        RUKO

by 末尾ルコ(アルベール) (2022-02-13 20:06) 

lequiche

>> 末尾ルコ(アルベール)様

ご存知じゃなくてよかったです。(^^)
この前、知ったとき、超びっくりでしたから。
彼の音楽については葉加瀬自身が言っているのと同様です。
いわばポピュラー音楽とクラシック音楽の架け橋というか、
それで良いのだと思います。
そうなるまでに、きっと葛藤はあったのかもしれませんが。
そうした立ち位置は高嶋さちほなども同じでしょう。

古川琴音はNHKの古関裕而をモデルにした朝ドラ《エール》で
主人公の娘役だったので覚えています。
ユマニテという事務所は知りませんでした。
なるほど。そういうふうに集まるところには集まるんですね。

小沢健二はかつて渋谷系といわれていましたけれど
最近、すごく復活してきたような気がします。
それはシティポップの再評価とか
そのへんの動きと無縁ではないような気がします。
《ジオラマボーイ パノラマガール》という映画は
知りませんでした。岡崎京子原作ですか。
岡崎京子は小沢健二のファンでしたから、
きっとそれでレコードを小道具にしたのでしょう。
最近はあまり言われなくなりましたが、
なんといっても小沢健二は小澤征爾の甥ですからね〜。

おバカというのはやや表現が外れていたかもしれませんが、
たとえばこのCMのバックに流れている音楽で
全体の音数も少なくて、ずっとチープなシンセ音が聞こえますが、
こういうのをすごいなと思うのです。
必ずしも音数が多ければエラいというものではない、
ということを最初に気付かせてくれたのはプリンスなのですが
どういう音が人間の感情にフィットするか
ということは状況によって異なるというあらわれです。
miletもおバカではないんでしょうけど良いキャラですね。

スティグマはちょっと負のイメージがあるように
私は感じますので (特に最近の使い方ではそうです)
しるしのイメージとはやや違うように思います。
むしろ、目立つ特徴とか啓示とか、
もっとプラスのイメージとして私は使うようにしています。
by lequiche (2022-02-14 00:58)