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JUDY AND MARY〈BLUE TEARS〉 [音楽]

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YUKI (JUDY AND MARY)

JUDY AND MARY (以下、ジュディマリと表記) の結成までの経緯を私はよく知らないが、レベッカとよく似たものを感じてしまう。もっともアマ、プロを問わずバンドとはそうしたものなのかもしれないが。
楽曲〈BLUE TEARS〉は2ndシングルなのだが、YouTubeにはギタリストが藤本泰司の動画が存在していて、まだ未完成なヴォーカルではあるけれどYUKIのパワーは振り切れていて、パンクで、同時にロリータでもあって、何度でも聴いてしまう。つまりパンクというテイストは私にとって重要なのだ。→1) 2)

ギタリストがTAKUYAになってからの、つまりジュディマリとしてメジャーデビューしてからも、TAKUYAのギターは時にめちゃくちゃパンクにハマッて行くときがあって、ヴォーカルに構わず自己主張する。その拮抗するスリルがたまらない。〈そばかす〉はいくつもの動画があるが、もっともすぐれているパンキッシュな演奏はこれである。イントロのアヴァンギャルドさを聴いて欲しい。→3)
ついでにもう1曲〈Over Drive〉をリンクしておく。これもノイジーでハイテンションである。こうやってギターを弾いてもいいんだ、という悪い見本である (これは褒め言葉である。念のため)。→4)

ジュディマリ解散後、YUKIはちわきまゆみが主宰するMean Machineに参加したが、バンドのコンセプトが冒険過ぎて消化不良だったと思う。ちわきまゆみはPINKの岡野ハジメとグラムっぽい演奏をしていたのがカッコよくて、アルバムもほとんど持っているが、Mean Machineに関してはちょっと空振りだった。お遊びと考えればその通りだが (岡野ハジメは1996年からL’Arc〜en〜Cielのプロデューサー)。

その後のソロになってからのYUKIもすでに20年を越えて、ジュディマリの歴史よりも長くなってしまった。今年、ソロアルバムのアナログ盤が一気にリリースされたが、とても買いきれないのが残念である。一挙に出さないで欲しい (実はこの記事を書いた真意はこのこと)。3rdアルバムの《joy》がすでに品切れになっているのはなぜ? ソロのライヴから一曲だけ選んでおく。→5)
以前に書いたジュディマリの記事とダブッていることが多いがお許しを。


1) Judy and Mary/Blue Tears
https://www.youtube.com/watch?v=qM7MgyqEuKQ

2) Judy and Mary/Judy Is a Punk Rocker
https://www.youtube.com/watch?v=FB7IFtpVf0s

3) Judy And Mary/そばかす
https://www.youtube.com/watch?v=1rejKI1XFRw

4) Judy And Mary/Over Drive
Live 2000
https://www.youtube.com/watch?v=_MsuM0ccaEU

5) YUKI/Prism
live 2010.08.08
https://www.youtube.com/watch?v=LXJ-yVardRU
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コメント 6

英ちゃん

ジュディマリは、シングルの曲しか知らないけど、レベッカはアルバムももってたよ(^_^;)
by 英ちゃん (2023-09-15 02:47) 

末尾ルコ(アルベール)

レベッカは比較的熱心に聴いてましたが、ジュディマリはヒット曲を知ってるくらいでした。今回は久々に視聴し、とても新鮮な気分です。
特に「Judy is a Punk Rocker」は馴染のない曲だっただけに愉しめました。サウンド的にザ・クラッシュを想起したりしました。パンクですね~。
他の彼らのヒット曲は総じて要所で美しいメロディが際立ってきますね。
YUKIはNOKKOを大いにリスペクトしているとのことで、これはとても美しい関係性と感じます。YUKIはソロで東京ドームもやっているんですね。凄いです。
というわけで、リンクしてくださっている動画、とても新鮮な気分ですべて視聴させていただきました。

「ジーグ」に関するご教示、とても興味深く視聴させていただきました。こうして動画を並べてくださると本当に分かりやすい。
それにしても15歳のヒラリー・ハーン、とても可愛い・・・じゃなくて(笑)とても速いですね。もちろん速度的に落ち着いてきた時期の方が深さを感じますが、15歳の時期の速さでも演奏としては問題なしと認識されていたのでしょうか。   RUKO

by 末尾ルコ(アルベール) (2023-09-16 10:32) 

lequiche

>> 英ちゃん様

今、私が興味を持っているのは
ソロになってからのYUKIなんです。
遡って聴いているという状態ですね。
by lequiche (2023-09-17 06:59) 

lequiche

>> 末尾ルコ(アルベール)様

ジュディマリ、簡単に言ってしまえばすごいんです。
前に記事を書いたときもそうは思っていたんですが、
まだ甘かったです。
つまりレベッカの延長線上でとらえていたような感じですが
それは見当外れだったというか、
最近それがわかってきたんですね。
ただそれがどう違うかということが明確に書けないんです。
藤本泰司というギタリストは使っているギターでわかるように
ヘヴィメタ系ですが、これ、結構イイと思うのです。
彼がどうしてTAKUYAに代わってしまったのか ——
そのへんの経緯はレベッカ成立の歴史を髣髴とさせますが。

そして上記の英ちゃんさんへのリプライにも書きましたように
YUKIのソロになってからの軌跡みたいなものを
いままで軽視していたような気がするのです。
ましてジュディマリのベスト盤だけで理解していたのは
どうも違うんじゃないか、という気になってきました。
今、興味があるのはYUKIと、これも最近アナログ盤が再発中の
aikoでしょうか。

ハーンのジーグは、
確かベートーヴェンのコンチェルトを弾いたあとの
アンコール演奏だと思うのですが、
ジーグですし、もちろんこの速度もありだと思いますが
バッハが聴いたらきっと 「速過ぎる」 と言うでしょう。(笑)
by lequiche (2023-09-17 06:59) 

つむじかぜ

TAKUYAのギター好きだったなぁ〜
今、聴いても彼のリフは常人離れしている!
upありがとうございます^^
by つむじかぜ (2023-09-17 15:37) 

lequiche

>> つむじかぜ様

ご賛同ありがとうございます。
YUKIちゃんが歌っている最中にも
まるでイジワルしているみたいに
コードと全然離れた音で弾くときがあるんですが、
それに全然影響されないYUKIちゃんも
すごいと思います。
by lequiche (2023-09-18 04:19)