bedtime songs — cero, iri, Awesome City Clubなど [音楽]

iri
昔からの言い回しに 「波長が合う」 という表現があるが、今だったら何と言えばより適切なのだろうか。これいいよ、と言われてもなんとなくあまり心に響かなくてずっと放っておいた曲が突然光を持って輝くことがある。それはその音楽に変化があったのではなく、自分自身に何かがあったからなのだ。つまり、古いかたちのダイヤルを回すラジオで 「波長が合った」 とき、いままでの雑音が消え去り、くっきりと聞こえるあのときに似ている。
最近だとたとえばceroなのだ。アルバム《 e o》はジャケットも美しいし、内容も美しい。でも、これがなかなかわからなかった。単純に理解力がないから、と言われてしまえばそれまでなのだが。
Zep Shinjukuで行われた2023年7月のライヴ動画をYouTubeで観ることができるが、アルバムのきっちりとした音ももちろん良いのだけれど、このライヴの空気感はもっとすごい。「リンクの切れた言葉たち」 という言葉にやられてしまう。
そう感じてから以前の〈Orphans〉などのMVをあらためて観てみると、一気にceroが何なのかがわかってしまって納得するのだ。
iriについても同様で、アルバム《PRIVATE》のLPがレコードショップに飾ってあって、カッコいいジャケットだなと思ったのだけれど結局買わないでいた。でもその1曲目の〈Season〉をYouTubeで聴いていたら突然覚醒してしまったのかもしれない。軽いタッチのイントロから、すっと入っていける気楽さが、心になじむ。その耳で以前の〈Wonderland〉などを聴くと、いままで聞こえなかった音が聞こえてくる。これが音楽の面白さなのだと思うし、そうしたセンシティヴィティがわかる人にはわかると思う。
Awesome City Clubの2021年・東京ガーデンシアターのライヴは、まだアクセス数が少ないが、オーサムのテイストがよくあらわれたライヴだと思う。私はモリシーのギターが結構好きだ。

cero

Awesome City Club
cero/ e o (カクバリズム)

iri/PRIVATE (ビクターエンタテインメント)
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Awesome City Club/Get Set (cutting edge)

cero/Tableaux
live at Zepp Shinjuku 2023.7.12
https://www.youtube.com/watch?v=cu1Ui-3k-7M
cero/Orphans
https://www.youtube.com/watch?v=c_SLGBJgDNE
iri/Season
https://www.youtube.com/watch?v=eQtvqaM1i58
iri/Wonderland
https://www.youtube.com/watch?v=3WlOZTy072k
iri/Wonderland (THE FIRST TAKE)
https://www.youtube.com/watch?v=cSIcPZMotOo
Awesome City Club/またたき
Awesome Talks 2021 東京ガーデンシアター
https://www.youtube.com/watch?v=RObgKYl-Yj4
Awesome City Club/Color
Awesome Talks 2021 東京ガーデンシアター
https://www.youtube.com/watch?v=MuCgWIEj3iI