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小さな青い何か — スザンヌ・ヴェガ [音楽]

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歌手って声だと思う。
声が自分の好みに合っているかどうかは、とても重要なことで、どんなに歌がうまくても何となくしっくりこない歌手っています。こういうのは好みなので、あなたは好きだけど私は嫌い、だったり、もちろんその逆の、あなたは嫌いだけど私は好き、も当然ありうるはず。

スザンヌ・ヴェガは私の好きな声の歌手です。でもほとんど曲を知らなくて。つまりTom’s DinerとLukaというこの2曲しか知らないんだけれど、もっといえばアカペラで歌われるTom’s Dinerの印象が、あの声が、ずっと気になっている歌手でした。

ある日、CDショップの棚に《Suzanne Vega》(邦題:街角の詩) があったので思わずふらふらと買ってしまう。ホントならTom’s Dinerの入っている《Solitude Standing》(邦題:孤独) が欲しかったんだけどそれはたまたま品切れだったので。
そしてハマッてしまいました、25年も前のアルバムに。シンプルで全然古くない。もっともイマ風のポップスやロックに較べたら素朴過ぎて古いのかもしれないけれど、声と、その歌われる歌詞の誠実さと確かさに惹かれます。

その後《Solitude Standing》も聴いてみましたが、結局彼女の曲は、この最初の2枚のアルバムですべてが尽きているのかもしれないとも思います。と言ったら今も現役の彼女に対して失礼かもしれないけど、この2枚があまりにもすご過ぎるので。

何となく偶然にBONNIE PINKの《Let go》が気になったのも、そこに共通するにおいを感じ取ったのかもしれないです。それは正解で《Let go》のプロデューサーはミッチェル・フルーム、スザンヌ・ヴェガのプロデュースをし、夫でもあった人で、BONNIE PINKのアルバムの色合いもここでは何となくスザンヌ・ヴェガっぽい。

《Suzanne Vega》の4曲目、私の最も好きな〈Small Blue Thing〉は屈折した恋の歌——だと思う。自閉的で抽象的で、暗いけれどキラキラとした輝きを持っているような、こころに沁みる曲です。


Suzanne Vega (街角の詩)
http://www.hmv.co.jp/product/detail/3727236
Solitude Standing (孤独)
http://www.hmv.co.jp/product/detail/2787623
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し

今年の夏、スザンヌベガは日本へ来るらしい。今年の夏は、凄まじい暑さだ。温度も湿度もものすごい。60才くらいで、アメリカから、こんなところにくるなんて、慣れていないから、さぞ地獄だろう。日本人の私ですら、そうとうきついのに。(神奈川住み)
by (2018-08-07 12:36) 

lequiche

>> し様

情報ありがとうございます。
今週末ですね。残念ながら行けませんし、
チケットないでしょう。
確かに今年の夏は厳しいように思います。
by lequiche (2018-08-08 01:24) 

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