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THE FIRST TAKEのアイナ・ジ・エンド [音楽]

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アイナ・ジ・エンド

金曜日の昼のTokyofmをだらだらと聴く。ヒコロヒーがカヒミ・カリィの〈ハミングがきこえる〉を選曲していたのでちょっと驚く。この人工的ウィスパー・ヴォイスはすごいな。

まぁそれはいいとして、その後の《Jump Up Melodies》をよく聴くのだが (パーソナリティは鈴木おさむとTHE RAMPAGEの陣)、昨日 (2023年10月27日) の放送のゲストに、とたが出演していた。鈴木おさむはゲストからの話の引き出しかたがうまいので、いつも楽しみ。今回も辛いものが好きとか、パクチーの話で盛り上がるところが面白い。で、〈コワレモノ〉なのだがオフィシャルのMVが出たばかり。→a)

それをYouTubeで聴いていたのだが、次の選曲候補にTHE FIRST TAKEがちらつく。
THE FIRST TAKEは一発録りの緊張感がよくわかるからたぶん好評なのだろうが、単に音楽としてだけでなく、その歌手の人間性というか、ときとして意外な表情もわかったりすることがあるので良い企画だと思う。そして、とたのTHE FIRST TAKEは〈紡ぐ〉。歌いながら弾くギターの音がちょっと良い。→b)

それでTHE FIRST TAKEを次々に辿って行った。UruのことはまだアマチュアのYouTuberだった頃から聴いていて、このブログにも何回か書いているが (例えば→2022年05月22日ブログ)、その人気ドラマの主題歌〈それを愛と呼ぶなら〉のオリジナルでなくTHE FIRST TAKEでの歌唱もさすがである。世界の描き方が絶妙だと思う。なお、オリジナル版の編曲は小林武史。→c)
でもTHE FIRST TAKEでは〈振り子〉のほうが余裕もあるし、良いかもしれない。→d)

さて、以上は前フリだったのですが、今、最もシュンなのは9日前にupされたアイナ・ジ・エンドの〈キリエ・憐れみの讃歌〉だろう。最近よく見かけると思っていたら岩井俊二の映画のプロモーションのようで、これも原曲は小林武史の作詞作曲編曲で、このTHE FIRST TAKEでキーボードを弾いているのも小林武史。キリエというのは映画の中の彼女の役名だとのこと。かつての菅野美穂の蓮井朱夏とか、柴咲コウのRUIと同じ。
しかしキリエというネーミングはKyrie eleisonのキリエから来ているわけで、私はすぐにクラシックの宗教曲を連想してしまう。曲の終わりに近く、スネアがボレロのリズムになってしまうのはシャレなのだろうか。→e)
1stアルバムが出たときはあまり良いと思わなかったのだが、それは多分に1stのジャケットデザインがいまひとつ垢抜けなかったから。楽曲と写真のイメージが違う。ということでジャケットデザインは重要です。

このアイナ・ジ・エンドでこの記事を終わりにすればよいのだが (シャレで言っているのではない)、THE FIRST TAKEでこれが最高と思わせられてしまうのは、あの〈ちゅ、多様性〉です。オリジナルMVも良いけどこのTHE FIRST TAKEは衣裳がかつての篠原ともえのようで、多分それを超えてる。→f)
演奏の TAKU INOUE、真部脩一、西浦謙助のそれぞれのリズムの細かさがスリリング。
その後で中川翔子を聴くとあまりにオーソドクスな印象を持ってしまうのだが、でもこれはこれでいかにもなアニソン風味で良いのかも。→g)

オマケとしてTHE FIRST TAKEではないのだが、さいたまスーパーアリーナでのYOASOBIのライヴの〈アイドル〉。原曲は最近リリースされた黄色い表紙のBOOK 3に収録されている。BOOK 1も今、再々発売中。ちっとも限定じゃないじゃん!→h)
やまもとひかるの使っているATELIER Zのベースが目をひく。ピックガードは本来透明なのだが、そこに白い紙を挟んでいるので白いピックガードっぽく見えているのだとのこと。どうでもよい情報でした。


Kyrie/DEBUT (avex trax)
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とた/Oidaki (RAINBOW ENTERTAINMENT)
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Uru/それを愛と呼ぶなら (SMAR)
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a) とた/コワレモノ (official music video)
https://www.youtube.com/watch?v=OfayMTYjTeY

b) とた/紡ぐ THE FIRST TAKE
https://www.youtube.com/watch?v=QU-Vq9NTASc

c) Uru/それを愛と呼ぶなら THE FIRST TAKE
https://www.youtube.com/watch?v=zVOqiEQJj0w

d) Uru/振り子 THE FIRST TAKE
https://www.youtube.com/watch?v=ue4irL_g-UE

e) Kyrie (アイナ・ジ・エンド)/
キリエ・憐れみの讃歌 THE FIRST TAKE
https://www.youtube.com/watch?v=qLHoHf_WTVk

f) あの/ちゅ、多様性 THE FIRST TAKE
https://www.youtube.com/watch?v=r5nIHDZw9gI

g) 中川翔子/空色デイズ THE FIRST TAKE
https://www.youtube.com/watch?v=o8Z2cDFVVBc

h) YOASOBI/アイドル
YOASOBI ARENA TOUR 2023 “電光石火”
さいたまスーパーアリーナ 2023.6.4
https://www.youtube.com/watch?v=RzXTe-QfWTw
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バク・ハリー

あのちゃん、いいでしょう。(*^^)v
YOASOBIのライブも最高ですよね。何度も観ちゃいます。(≧▽≦)
是非、テレビの大画面で見てほしいです。舞台演出も含めて、いやぁ、いろんな意味で天才的ですよ。
by バク・ハリー (2023-10-28 06:15) 

lequiche

>> バク・ハリー様

あのちゃんは一人称単数のボクが嫌味でないのがいいです。(^^)
ただ、音のこのクォリティを維持できるかどうかは大変。
きゃりーみたいに続けられるかどうか、ですね。

YOASOBIは、山崎怜奈も言っていたけど
どこまで行くんでしょうね。
それにライヴだとあの奇妙とも思える転調が全然普通に聞こえる。
やはりこなれてきたからでしょうか。
by lequiche (2023-10-28 13:45) 

末尾ルコ(アルベール)

アイナ・ジ・エンド、ウエストが細いですね。実はわたしも体調を崩した時にウエストがグッと細くなり、その後なかなか肉がつきません。服を着た見た目はいいけれど体力がなくて。
と言うのは余談中の余談でして、アイナ・ジ・エンド、今までは(そんなにいいかなあ)と感じていたのですが、今回の曲聴くといいですね。
岩井俊二の最新作に抜擢されたことで俄然大きな注目を浴びてますが、作品に関しては賛否両論といった感じだけど、アイナの歌は一様に(凄い)とされてますね。今後注目していきます。
とたについてはまったく知りませんでした。気持ちいい歌い方ですね。Uruはもちろん大好きです。
あのですが、実は知った頃は見かけたらすぐチャンネル変えてました。ところが少し前明石家さんまの番組でいい感じのトークしてたので印象が変わり、最近だとヨーグルトのCMで永野のネタのパロディをやってますが、もともとあのネタ好きなので(え~!)と感じたけれど、あののパロディぶりもなかなかおもしろい。で、最近はすっかり気に入ってます。
やまもとひかるはダウンタウンももクロバンドのメンバーでもあり、ソロでも活躍し始めてますが、佇まいがロックでカッコいいですよね。前からファンです。 RUKO

by 末尾ルコ(アルベール) (2023-10-28 19:08) 

lequiche

>> 末尾ルコ(アルベール)様

アイナ・ジ・エンドは私のなかでは
「これはいけるかもしれない」 という人のひとりであって、
多分に好みが優先していますけど、
何となく感じる人はマーキングしておくわけで、
最近の急激な露出は、当たったなぁという感覚です。
もっとも注目していても
鳴かず飛ばずになってしまう人もいますが。

岩井俊二に関してでいうと
やはり《スワロウテイル》のCHARAのイメージが
アイナに対してあるのではないかと思います。
歌唱法としてはUAも連想させますし、
ちょっと違うけどCoccoの系列という印象もあります。
そして《スワロウテイル》《リリイ・シュシュのすべて》
《ラストレター》《キリエのうた》と
音楽は皆、小林武史なんですね。
つまり岩井俊二/小林武史というタッグが
この傾向の作品には最強なのではないかと思います。

Kyrie (アイナ・ジ・エンド)/名前のない街
https://www.youtube.com/watch?v=glYzem9H90I
ベースを弾いているのはなかむらしょーこさんです。

あのちゃんはきっと拒否反応が多いんじゃないか、
とはじめて見たときに思いましたが、
あれは戦略であって最初にインパクトを与えるためには
かなり過剰に変を装わないとダメなわけです。
それがわからないで本気にしてしまうのは、
昔、プロレスの悪役芸に対して本気で怒っていた人たちと同じです。
レイザーラモンやにしおかすみこは完全に戦略でしたし、
YOUなどもかつては過剰に変だった記憶があります。
もっとも今のキャラを継続させるのには
かなりパワーがいりますね。
by lequiche (2023-10-29 01:48)