SSブログ

《奇妙礼太郎》を聴く [音楽]

KimyoReitaro_230625.jpg

毎週金曜日の昼12時のTokyofmで《トーキョー・エフエムロヒー》というヒコロヒーの番組があって、昼のこんな時間帯にヒコロヒーは不似合いだよなぁと思いながらよく聴いている。深夜のTV朝日の齊藤京子との《キョコロヒー》もよく観ていて、そのユルさ加減が心地よい。ちなみに《キョコロヒー》の後のハマ・オカモトと齋藤飛鳥の《ハマスカ放送部》も輪をかけてユルくて、たぶんこのダブル・サイトーのアイドルの仮面をちょっと外したダルさ加減がこの時間に見事にハマッているんだと思う。

それはいいとして、そのTokyofmのオンエアでキョコロヒーが奇妙礼太郎のアルバムに参加して、一曲デュエットしていることを知った。収録されているアルバムは今回発売された奇妙礼太郎25周年記念アルバム《奇妙礼太郎》である。レコード店で見たらジャケットがカッコよかったので思わず買ってしまった。ときに尖鋭なものがあるのにそれを隠したソフトさと何よりもその特徴的な声も合わせて、こうした音楽もいいなあと思ってしまう。
HOPEというタイトルはたぶんタバコの銘柄とのダブル・ミーニングだ。

     *

YOASOBIはCDがリリースされたこともあって、HMVでは〈アイドル〉がガンガン流れていたが、英語版は少しインパクトが弱いように感じる。日本語詞のアクセントや韻を含めた構造に較べて、英語詞は完全に対応できていないからだと思う。
それより同時期にupされている〈セブンティーン〉のほうがいつものYOASOBIっぽいテイストで聴かせる。原作は宮部みゆき 「色違いのトランプ」 とのことだがPVの冒頭の不穏なイメージとそのタイトルから思わず連想してしまうのは大江健三郎の 「セヴンティーン」 であって (いや、でもそんなこと、もはや誰も連想しないか)、途中の思い切り歪ませた音声の部分は、かつての暴走Pの〈初音ミクの消失〉が記憶のなかから蘇ってくる。

     *

ラルフ・タウナーの《At First Light》は83歳のギタリストの最新ソロ・アルバム。シンプルなモノクロのジャケットが美しい。音楽が美しいのはもちろんだが。最初に買ったタウナーのアルバムは紫色をベースにしたデザインの《Solstice》だったが、これもジャケ買いだったのかもしれない。まだ西ドイツ盤だった頃である。

Kimyo&Hikorohy_230625.jpg
トーキョー・エフエムロヒーでの奇妙礼太郎とヒコロヒー


奇妙礼太郎/奇妙礼太郎 (ビクターエンタテインメント)
【Amazon.co.jp限定】奇妙礼太郎 [初回限定盤] [CD + DVD] (Amazon.co.jp限定特典 : メガジャケ 付) (早期予約特典は付きません)




奇妙礼太郎/散る 散る 満ちる feat. 菅田将暉
https://www.youtube.com/watch?v=2eQnAIvv9ZI

奇妙礼太郎/HOPE feat. ヒコロヒー
https://www.youtube.com/watch?v=CJ-quOMeO6I

奇妙礼太郎/かすみ草
https://www.youtube.com/watch?v=mAa2GvyOgyc

YOASOBI/アイドル
https://www.youtube.com/watch?v=ZRtdQ81jPUQ

YOASOBI/セブンティーン
https://www.youtube.com/watch?v=0yoM7ETNPIY
nice!(64)  コメント(6) 
共通テーマ:音楽