SSブログ

スタッド・ドゥ・フランスのミレーヌ・ファルメール [音楽]

mylenefarmer2010_230607.jpg
Mylène Farmer

レコードショップでテイラー・スウィフトのLPが何種類かあって、どれか1枚と自分で縛りを設定してみた。選択したのはもちろん《Midnights》ではなくて、なぜなら《Midnights》はジャケット・デザインが何種類もあるからで、結果選んだのは《Reputation》。なんでまたそんなヘンなのを、というご意見もあると思うのですが、これ、モノクロで面白いと思うので。実はもうすぐ《Speak Now》のテイラーズ・ヴァージョンが出るはずなのだが、ジャケット・デザインはオリジナルとは異なるらしい (6月7日現在、インフォメーションがあるのはユニバーサルミュージックのみである)。

それで《Reputation》といえばあの〈Look What You Made Me Do〉で、そのPVの最初のキモチ悪い部分はマイケルって感じもするのだが、墓地のショットから連想するのは私の場合、ファルメールなのだ。
ミレーヌ・ファルメールのジャケットで一番気色悪いのはたぶん《Point de suture》で、人形製作は三浦悦子である。人形そのものが気色悪いのではなくて、手術用具というコンセプトがちょっとねぇと思うのだがすべてはファルメールゆえの確信犯である。アナログ盤が欲しいと思っていたのだが買い損なってしまった。

ファルメールのYouTubeサイトには《Nevermore 2023》の動画が、ほんのちょっとだけ切り刻まれて公開されているが、スタッド・ドゥ・フランスにおける2009年のライヴも切り売りされていて、この頃のファルメールはしなやかで確信に満ちているように見える。
スタッド・ドゥ・フランスはサッカー・ファンのかたならご存知かと思うが、サン=ドニにあるスタジアムで収容人数は8万人である。かつてのベルシーよりこちらのほうが広いので使用しているようだが、デヴィッド・ギルモアのグダニスクだって5万人だったのに8万人っていうのはコンサート会場としてはどうなの? と思うわけで。

コンサート全体の動画もあるが2時間以上の長さなので、とりあえず一番盛り上がっている〈Désenchantée〉の部分をリンクしておく。終わったかと思うとコール・アンド・レスポンスで延々と続く、もはやオキマリの (というかマンネリな) ノリなのだが、早い話がミレーヌ・ファルメールってフランスのユーミンみたいなものかもしれないのでもはや何でも許されてしまうのだ。
このときの衣裳デザインはジャン・ポール・ゴルチエである。

それと2019年の、スティングと〈Stolen car〉を歌っているライヴ映像。会場は同様にスタッド・ドゥ・フランスである。
最後に最新のNevermore 2023の数十秒の動画〈À tout jamais〉を。

PointdeSuture_jk_230607.jpg
Mylène Farmer/Point de Suture


Taylor Swift/Reputation (Universal Music)
(但し、これはCDです)
レピュテーション (ジャパン・スペシャル・エディション)(DVD付)




Mylène Farmer/Désenchantée
(Stade de France, live 2009)
https://www.youtube.com/watch?v=r1Le-dAocI8

Mylène Farmer/Stolen car
(feat. Sting, live 2019)
https://www.youtube.com/watch?v=S5qNoEvtt0s

Mylène Farmer/À tout jamais
(Nevermore 2023, live)
https://www.youtube.com/watch?v=HnFG38yQ62U
nice!(83)  コメント(6) 
共通テーマ:音楽