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THE HOME TAKEのYOASOBIを聴く [音楽]

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いまさら感はあるんだけど、少し前に車の中でFMを聴いていたら〈夜に駆ける〉が流れてきて、これっていいなあと思って、無限ループのようにして聴いていた。
wikiを引用すれば、YOASOBI (ヨアソビ) はボーカロイドプロデューサーのAyaseとシンガーソングライターのikura (幾田りら) による2人組の音楽ユニットである。オフィシャルサイトに拠れば 「小説を音楽にするユニット」 とも。
怖ろしいほどのYouTubeのアクセス数もそうだし (今日現在でオリジナルが2790万回再生、下記THE HOME TAKEが1870万回再生)、TVの情報番組でもとりあげられていて、だからいまさら感といってしまうのだが、でも一応書いておこうと思う。

YouTubeに THE HOME TAKE あるいは THE FIRST TAKE というコンテンツがあって、コロナ禍から生まれた動画だと思うのだけれど、ごくシンプルに歌をリスナーに届けるというシステムで、つまり裸になった歌という意味あいもあって、動画でありながらそんなにヴィジュアルに頼らない、音楽を聴くという行為が結構シビアで、それゆえに美しい。
それで、オリジナルの動画でなくTHE HOME TAKEの動画を下記にリンク。さらに《あさイチ》という番組に出演した動画はTV画面を撮影したものらしいので画質も音質もちょっと悪いけれど、それもリンクしました。

メロディラインにある跳躍進行はいかにもボカロPっぽいけれど、全体を流れている哀しみがいい。実は日曜日の夜、TVで《関ジャム》を観ていた。川谷絵音の以前の回のほとんど再放送みたいなのだったのだが、これも面白かった。9thや11thをやたらに使うのとか (即興での曲づくりという企画なのだが、川谷の弾くギターのコードを、ちゃんMARIが即座にコードネームにしてホワイトボードに書き出してしまう)、ビザールなギターとか、そして川谷絵音もボーカロイドを使っていたみたいで、時代の流れはそういうものなんだなぁと思う。かつての〈初音ミクの消失〉に象徴されるような、機械でなければ歌えないような曲構造が変化しフィードバックして人間の歌唱に影響しているように感じられる。

〈夜に駆ける〉はその真ん中へんで出てくる歌詞、すっと暗くなる表情で歌われる 「君が嫌いだ」 あたりが心に沁みる。そして 「それでもきっといつかはきっと僕らはきっと」 という 「きっと」 の連鎖が続く。「分かり合えるさ信じてるよ」 と言われてもそれはきっと信じられなくて、あまりにストーリー性がありすぎて、確かにそれは小説を音楽にしていることなのかもしれなくて、でもそれが重い。

 君にしか見えない
 何かを見つめる君が嫌いだ
 見惚れているかのような恋するような
 そんな顔が嫌いだ

 信じていたいけど信じれないこと
 そんなのどうしたってきっと
 これからだっていくつもあって
 そのたんび怒って泣いていくの
 それでもきっといつかはきっと僕らはきっと
 分かり合えるさ信じてるよ


YOASOBI/夜に駆ける THE HOME TAKE
https://www.youtube.com/watch?v=j1hft9Wjq9U

幾田りら/夜に駆ける (弾き語り)
https://www.youtube.com/watch?v=ABFoxSfwksg

YOASOBI あさイチ生出演 2020.06.05.
https://www.youtube.com/watch?v=h2ayuzSxyo4
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